<大相撲五月場所>◇九日目◇19日◇東京・両国国技館【映像】相撲ファンを唸らせた15歳の新人力士 史上初めて幕内優勝10回を達成した横綱の血を継ぐ15歳新人力士が、強烈なおっつけで体重51キロ差対決を制した。一方的に敗れた相手力士が思わず「…

<大相撲五月場所>◇九日目◇19日◇東京・両国国技館

【映像】相撲ファンを唸らせた15歳の新人力士

 史上初めて幕内優勝10回を達成した“横綱”の血を継ぐ15歳新人力士が、強烈なおっつけで体重51キロ差対決を制した。一方的に敗れた相手力士が思わず「ぐわっ!」と呻き声を上げた一番に、「この15歳は強くなる」「細いのに上手いな」とファンも手に汗を握った。

 序ノ口十三枚目・山野邊(出羽海)と序ノ口十三枚目・駒ノ富士(伊勢ヶ濱)の一番。山野邊は第31代横綱・常ノ花の玄孫(やしゃご)で、今場所序ノ口デビューを果たした新人力士だ。大正末期から昭和初期にかけて活躍した常ノ花は、史上初の幕内優勝10回を達成したことでも知られている。引退後は年寄・藤島(のちに出羽海)を襲名、力士出身としては初の日本相撲協会理事長にも就任するなど、戦後の角界の礎を築いた人物でもある。

 平成22年(2010年)生まれの15歳、身長168センチ・体重77キロとまだ小柄な山野邊が九日目に対戦したのは、身長175センチ・体重128キロの19歳・駒ノ富士。体重差は51キロに及んだが、立ち合い頭を下げて当たった山野邊は、強烈な右のおっつけで果敢に前進。相手の突き押しを問題にせず、一歩も下がらず一気に押し出しを決めた。決着の際、土俵を割った駒ノ富士は「ぐわっ!」と大きな呻き声を上げていた。山野邊は3勝目。駒ノ富士は3敗目を喫した。

 “横綱”の血を継ぐ期待の新人力士の活躍に、ABEMAファンからは「この15歳は強くなる」「細いのに上手いな」「細いのに強い」「相撲うまい」など期待と称賛の声が多く寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)