大阪桐蔭高からドラフト1位で入団した3年目 弱冠20歳の若手が急成長を見せている。DeNAの松尾汐恩捕手の勢いが止まらない。5月はここまで驚異の月間打率.611をマーク。さらには盗塁阻止率.500と強肩も披露しており、ファンからは「本当に楽…

大阪桐蔭高からドラフト1位で入団した3年目

 弱冠20歳の若手が急成長を見せている。DeNAの松尾汐恩捕手の勢いが止まらない。5月はここまで驚異の月間打率.611をマーク。さらには盗塁阻止率.500と強肩も披露しており、ファンからは「本当に楽しみな存在」「歴代捕手でと5本の指に入れる逸材」「ハマの未来すぎる」と期待が高まっている。

 16日に神宮球場で行われたヤクルト戦では、今季から相棒となっているトレバー・バウアー投手とバッテリーを組み、「5番・捕手」で先発出場。8回に左へ3号ソロを放つなど5打数4安打3打点と大暴れ。ここまで打率.366、OPS1.028と好調な打撃成績をマークしている。

 打撃だけでなく強肩も光り、これまでマスクをかぶったのは10試合で、5つの盗塁刺を記録。盗塁阻止率.500を誇る。好守での活躍が光り、プロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、勝利貢献度を表す「WAR」は12球団で22位の1.0。46打席しか立っていないにも関わらず、巨人の甲斐拓也捕手に次いで12球団の捕手の中で2位となっている。

 一方でDeNAには26歳の山本祐大捕手がおり、昨季はベストナインとゴールデン・グラブ賞に選ばれるなどリーグ屈指の捕手として成長を見せた。松尾とはポジションが重複するという贅沢な悩みも浮上している。

 このためファンの間では「松尾は絶対コンバートして欲しくないのに、同じ球団に20代のベストナイン捕手様がいらっしゃるという……」「山本松尾論争なんて超贅沢な悩みを抱える事になるとは思いませんでした」「松尾は城島並みの捕手にならないといけない」「球界を、いや球史を代表するキャッチャーになってくれ」「松尾汐恩とかいうNPB最強キャッチャー」など、さまざまな声が飛び交っている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。