5月19日(現地時間18日)。デンバー・ナゲッツとオクラホマシティ・サンダーによる「NBAプレーオフ2025」ウェスタン・カ…
5月19日(現地時間18日)。デンバー・ナゲッツとオクラホマシティ・サンダーによる「NBAプレーオフ2025」ウェスタン・カンファレンス・セミファイナルの最終第7戦がペイコム・センターで行われ、ホームのサンダーが125-93で圧勝して4勝3敗でシリーズを制した。
2023年の王者ナゲッツは、ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーの2枚看板を軸にアーロン・ゴードン、マイケル・ポーターJr.、クリスチャン・ブラウンの先発陣、ベンチにはラッセル・ウェストブルックやペイトン・ワトソン、ジュリアン・ストローサーらが控えていたものの、3勝4敗でポストシーズンを終えた。
2023年のNBAファイナルでローテーション入りしていた8人のうち、ブルース・ブラウン(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(現オーランド・マジック)、ジェフ・グリーン(現ヒューストン・ロケッツ)が退団する中、今シーズンもウェスタン・カンファレンス4位の50勝32敗を残したナゲッツは、ロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンドを4勝3敗で勝ち上がり、サンダー相手にも3勝3敗まで持ち込んだ。
だがサンダーとのシリーズを終えたヨキッチは、現在のロスターで新たなチャンピオンシップを獲得できるかと聞かれ、こう返答していた。
「僕らはできなかったから、できないということ。もし自分たちにできるなら、すでに勝ち獲っているだろうね。僕らには機会があった。(けど)勝てなかったから、できないと思う」
ナゲッツは2023年のプレーオフを16勝4敗で勝ち抜いてフランチャイズ史上初優勝を達成。だが翌2024年はミネソタ・ティンバーウルブズ、今年はサンダーとのカンファレンス・セミファイナルで第7戦の末に敗れており、ヨキッチは戦力の見直し、さらなる戦力増強が必要だと感じたのだろう。
とはいえ、ヨキッチは第7戦で20得点9リバウンド7アシストを記録。サンダーのディフェンスの前に平均4.4本のターンオーバーを喫し、第2戦から3試合連続でフィールドゴール成功率38.0パーセント未満に終わったとはいえ、ヨキッチはシリーズ平均28.4得点13.9リバウンド5.9アシスト1.7スティールでチームを引っ張ってきた。
昨夏はセルビア代表の一員としてパリ・オリンピックへ出場したヨキッチにとって、今年は8月末から9月中旬にかけて「FIBAユーロバスケット2025」が控えている。
「(出場するのかどうか)決める必要がある。ユーロバスケットがあるから。コーチ陣と主要選手の数人と話をする必要がある。そこでどうなるかだね。けど今は、ここから数日間についてはたぶんビールをたらふく飲むことになるだろうね」(ヨキッチ)
NBAで節目となるキャリア10年目を終えたヨキッチ。30歳のビッグマンは、今シーズンもリーグトップレベルの選手として見事な活躍を見せただけに、オフの期間にリフレッシュして再びコートで暴れ回ってほしいところだ。
【動画】ナゲッツとサンダーによるシリーズ第7戦ハイライト