【WRC】第5戦 ラリー・ポルトガル(5月17日/デイ3)【映像】ペンを片手にシフトチェンジ…珍事の瞬間 WRC(世界ラリー選手権)の第5戦として、長い歴史を持つ伝統の「ラリー・ポルトガル」が開催された。競技3日目にはトラブルを抱えたヒョン…
【WRC】第5戦 ラリー・ポルトガル(5月17日/デイ3)
WRC(世界ラリー選手権)の第5戦として、長い歴史を持つ伝統の「ラリー・ポルトガル」が開催された。競技3日目にはトラブルを抱えたヒョンデのマシン内部で奮闘するドライバーとコ・ドライバーの珍しい姿が見られた。
開幕から4連勝を飾ったトヨタに対し、ヒョンデ陣営は不退転の決意でポルトガルに乗り込んできた。特にその思いはダブルエースのひとり、オィット・タナックの走りにあらわれ、競技3日目デイ3のSS16終了時点で、わずかな差ながらもタナックは首位につけていた。
しかし不運なことに、SS17を走行中のタナックのマシンをパワステの故障が襲う。そのため、タナックは不具合のあるステアリングの操作に集中するため、普段は助手席でコースのガイドや指示役をしているコ・ドライバーがシフトチェンジを担当することに。インカー映像では、2人が共同でマシンの操作をする、非常に珍しいシーンが映し出されている。
ヒョンデの公式Xもこのシーンを掲出しており、「ラリーは本当に残酷」というコメントとともに、「午前はミスがなかった。しかしこのパワステの故障でリードを失ってしまった。残念だ」というタナックの言葉を載せている。
結果、ここでタイムを45秒以上ロスしてしまったタナックは総合3位にまで後退。それでも最後まで勝負を諦めなかったタナックは、翌日のパワーステージではトップタイムを出すなど善戦し、総合2位でポルトガルを締め括っている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)