2016年4月26日、中米のバハマ・ロングアイランドのDean’s Blue Holeで行われたフリーダイビング国際大会「VerticalBlue2016」にて、日本人の木下紗由里選手(長崎県出身・28歳)が、日本人初となる「世界記録」を達…
2016年4月26日、中米のバハマ・ロングアイランドのDean’s Blue Holeで行われたフリーダイビング国際大会「VerticalBlue2016」にて、日本人の木下紗由里選手(長崎県出身・28歳)が、日本人初となる「世界記録」を達成した!
世界記録を達成した種目はCNF(コンスタント・ノーフィン)。フィンを付けずに平泳ぎで潜行し、浮上するという、最も過酷な種目。達成した深度は-72m。
3分14秒で往復した。これまでの世界記録は全種目の世界記録を制覇していたロシアの故ナタリア・モルチャノバ選手の70m。この記録を塗り替える新女王が誕生した。
木下選手は「フリーダイビングを始めた当初からの夢が叶いました。当日のダイビングは思い描いた通りに進んでいた。ただ、そこに自分が存在していることを心の底から嬉しいと感じながら潜った」とコメント。
今大会では日本人女子が圧倒的な強さで活躍しており、CWT(フィンをつけて潜る競技)では4/27に福田朋夏選手が-94mの日本記録を達成した。
【フリーダイビングについて】
一息でどれだけ潜れるかを競う競技。地中海が発祥、日本での競技人口は300名程。現在一般的に競われる海洋種目には
・CWT(コンスタント・ウエイト:フィンをつけて垂直に潜る競技)
・FIM(フリーイマージョン:フィンをつけずロープをたぐる競技)
・CNF(コンスタント・ノーフィン:フィンをつけずに平泳ぎ潜る競技)
の3種目がある。
【Vertical Blue2016について】
2016年4月22日(金)から5月2日(月)までの12日間、バハマ・ロングアイランドのDeans blue holeにて開催されているフリーダイビング国際大会。世界20カ国から36名のトップアスリートが参戦している。
【日本フリーダイビング協会について】
1998 年に発足。日本における健全で安全なフリーダイビングの啓発と普及を目的に、大会の主催・公認、国際大会への選手の派遣などを行なっている。世界的なフリーダイビングの組織であるAIDA インターナショナルの日本支部「AIDAJapan」としても活動している。