アスレチックス戦で怒涛の2連発を放った大谷。(C)Getty Images 大谷翔平(ドジャース)の勢いが止まらない。現地時間5月15日に本拠地で行われたアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場した背番号17は、3回の第3打席に2試合連続…

アスレチックス戦で怒涛の2連発を放った大谷。(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)の勢いが止まらない。現地時間5月15日に本拠地で行われたアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場した背番号17は、3回の第3打席に2試合連続となる14号3ランを放つと、続く4回の第4打席にも中堅フェンスを軽々と越える15号2ランをマークした。
【動画】2打席連発!大谷翔平が止まらない 14号3ラン、15号2ランを放つシーン
ドジャースが19-2と圧勝した試合にあって大谷の打棒は異彩を放った。本人は「1打席1打席、自分の良い打席を送れていればいいんじゃないかなと思っている」と冷静に振り返ったが、場内を熱狂させた2発は異次元のパワーはもちろん、確実に捉える技術も詰まった圧巻の内容だった。
直近7試合で打率.355、5本塁打、13打点、長打率.903とすこぶる調子がいい。年間55本塁打ペースとして、MLB史上でも4人目となる2年連続の50号超えも見えてきている。そんな増すばかりの勢いを食い止めきれなかった側にとって偉才は眩く、そして恨めしくも映っていた。
贔屓球団であるアスレチックスの散々たる試合を中継した米スポーツ専門局『NBC Sports BayArea』は、試合後もドジャースの強さを振り返る内容に終始。その中で、球団OBでもある解説者のシューティー・バビット氏は「史上最高の選手は誰かという議論は常にあるが、私は彼のような選手は見たことがないと改めて言わせてほしい」と強調。「いや、本当に彼は“奇跡”のような存在だ。一つのポジションで結果を出すだけでも、相当な準備がいるし、大変なのに」と脱帽した。
さらに大谷の打撃をクローズアップしたバビット氏は、メジャー挑戦当初に「本当に二刀流なんてできるのか」「打者は高校生レベル」といった懐疑的な目を向けられていたことを紹介。当時の風潮をくさすように、率直な想いを口にした。
「日本に行ったスカウトたちはオオタニが野手として通用するかわからないと言っていた。全く信じられないことだ。スカウティングについて話すときは慎重になるべきだと思うね。たしかに日本はアメリカとは全く異なるリーグではある。
日本は変化球が多くて、それにメジャーリーグとは環境も違う。だから、スカウトたちはそう感じたのかもしれない。ただ、私が知っているスカウトたちの中に、オオタニを絶賛しなかった人は誰もいなかった。誰もが『あいつは本物だ』と言っていた。まぁ今頃、『オオタニは打者として通用しない』といったスカウトや関係者は仕事を失ってるだろうね(笑)」
米球界のスカウティングをも覆す活躍を続けている大谷。果たして、ライバルの贔屓メディアも目を見張る快進撃はどこまで続くか。その一挙手一投足への関心が高まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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