5月3日(現地時間2日、日付は以下同)に、サンアントニオ・スパーズのHC(ヘッドコーチ)退任と球団社長就任が発表されたグレッ…

 5月3日(現地時間2日、日付は以下同)に、サンアントニオ・スパーズのHC(ヘッドコーチ)退任と球団社長就任が発表されたグレッグ・ポポビッチ。HCとしてのラストイヤーとなった今シーズンは脳卒中のため序盤からチームを離脱していたポポビッチだが、6日にはティム・ダンカンとマヌ・ジノビリと共に記者会見に登場し、公の場に元気な姿を見せている。

 そんなポポビッチが、スパーズ本拠地の空港の名前になる日が来るかも知れない。15日、サンアントニオの市議会議員であるマニー・ペラエスが、ポポビッチの名を冠すべく、サンアントニオ国際空港の改名プロセスを開始する要求書を提出した。要求書には、ポポビッチは街に“計り知れない”影響を与えたとして、以下のようなコメントが記載されている。

「サンアントニオの街は、グレッグ・ポポビッチというコーチの素晴らしい貢献によって深く形作られ、高められてきました。約30年にわたり、ポポビッチは私たちの愛するサンアントニオ・スパーズのヘッドコーチを務め、チームを5度のNBAチャンピオンに導きました。また、その影響はバスケットボールコートをはるかに超え、卓越性・品位・経緯・誠意・無私の奉仕といった文化を築き上げました」

現地メディア『Sports Illustrated』の記事によると、ペラエス市議会議員は今回の要求書提出にあたり、「ポポビッチは街の象徴であり、世界に対してサンアントニオの街を知らしめた功績は空港の名前を冠するにふさわしい」とコメントしている。

 また、この件とは別に、同じく市議会議員のテリ・カスティロは、ポポビッチの誕生日である1月28日を「コーチ・ポップ(ポポビッチの愛称)の日」とする旨の要求書を提出している。29シーズン務めたヘッドコーチの引退が発表されるや否や、街から偉業を称える声がやまないポポビッチ。来シーズンからは球団社長という新たなポジションに立ち、サンアントニオの街やスパーズに対してどのような腕を振る舞うのか、早くも注目が集まる。