◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 初日（16日）◇福岡雷山GC（福岡）◇6489yd（パー72）◇曇り（観…
◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 初日（16日）◇福岡雷山GC（福岡）◇6489yd（パー72）◇曇り（観衆1515人）
プロ2年目の菅楓華が10代最後の日に5アンダー「67」をマークした。「10代ラスト？ いや～そうかあ…」。夢中に回ったラウンド後、事実に気づいて「今日のバックナインは最近の中で一番いいゴルフができました」と声を弾ませる。首位と3打差3位は、3月「Vポイント×SMBCレディス」以来7試合ぶりの一桁順位発進になった。
開幕戦から3戦連続で最終日最終組を回り、4戦連続トップ10。近づくツアー初優勝を「10代で達成したい」と公言してきたが、その後はトップ10がなく、ラストチャンスだった先週「サロンパスカップ」で今季初の予選落ちを喫した。
「開幕から2試合は（10代優勝を）意識してなかった」と言う。プレーに没頭することを心がけたこの日は後半10番を終えて1オーバー。「パー5の11番でバーディが取れたら流れが変わる」と念じ、70ydの第3打を58度のウェッジで1mにつけてバーディを奪取すると、13番から4連続。最終18番（パー5）も2オン狙いでグリーン左バンカーに入れると、3打目を1mにつけた。後半インは「31」の猛チャージだった。
総ヤーデージが6500ydを切る短いコースで、特徴的なのは硬く締まったグリーン。「バーディを取れたホールはだいたい100yd以内から（チャンスに）つけたもの」。本人はミドルアイアンの精度に不満だが、ウェッジは冴える。
20歳になる2日目。「どんな気持ちで回れるか楽しみです」。20歳1日のツアー初優勝へ。実現すれば、現在93位の世界ランキングが、2週後のメジャー「全米女子オープン」（ウィスコンシン州エリンヒルズ）出場資格の「75位以内」に上昇するのは濃厚。残り2日、菅にはやりがいしかない。（福岡県糸島市／加藤裕一）
