キム・ヘソンは12試合で打率.429、3盗塁の活躍【MLB】ドジャース 19ー2 アスレチックス(日本時間16日・ロサンゼルス) ドジャースは15日(日本時間16日)、本拠地・アスレチックス戦に19-2で大勝した。大谷翔平投手が2打席連発の…
キム・ヘソンは12試合で打率.429、3盗塁の活躍
【MLB】ドジャース 19ー2 アスレチックス(日本時間16日・ロサンゼルス)
ドジャースは15日(日本時間16日)、本拠地・アスレチックス戦に19-2で大勝した。大谷翔平投手が2打席連発の活躍で6打点を叩き出すなど、打線全体がつながって今季最多得点を挙げた。デーブ・ロバーツ監督は、大谷の打席の前に何度も好機を演出したキム・ヘソン内野手の活躍に目を見開いた。
「9番・二塁」で先発したキムは第1打席で右前打を放ち、走者を三塁に進めると、続く大谷が犠飛を放った。直後には今季3個目の盗塁を決めた。第2打席では左前適時打。一、二塁の状況で大谷が今季14号を叩き込んだ。4回は四球で出塁し、再び大谷の本塁打の呼び水に。第4打席も四球、8回の第5打席は左二塁打で、この日は3打数3安打2打点、2四球で全打席出塁を果たした。
オフにポスティングシステムを経て3年1250万ドル(約18億1500万円)でドジャースに入団したものの、打撃が課題で開幕からマイナーで過ごした。しかし、トミー・エドマン外野手の故障もあって3日(同4日)にメジャー昇格。すると、ここまで12試合で打率.429、1本塁打、5打点、OPS1.038と見事な成績を残している。
試合を終えて取材に応じたロバーツ監督は、キムが打線にもたらした“変化”を口にした。シーズン序盤のドジャースは下位打線がなかなか出塁できず、大谷の前でランナーなしの状況で打席が回ることが多かった。結果的に大谷の打点数が増えず、本塁打に比して打点が異様に少ないことが話題にもなった。
ロバーツ監督は「以前、下位打線が上位打線にうまくチャンスを回せていないという話をした。ランナーなしでショウヘイと対戦する方が遥かに簡単だ」と振り返り、「でも最近になって、出塁力のあるキムが出場するようになり常にランナーがいる状態で(大谷に)回せる」と称賛。「しかもスピードがあるから盗塁や一塁から三塁に行ったりと、(投手に)ストレスを与えることができる。間違いなく(キムの存在によって)上位打線ができることが増える」とし、キムが打線の潤滑油になっているとした。
また、この試合では盗塁を試みた際に左手を痛めたのか、顔をしかめる場面も。それでも検査結果は問題ない模様。ドジャースに“新風”をもたらしている韓国の逸材。今後も活躍を続けられるだろうか。(Full-Count編集部)