◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 初日(15日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇724…
◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 初日(15日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇7249yd(パー72)
左に池が広がる4番(パー3)、左風の中でエッジから6ydに切られたピンを狙うには、藤田寛之にはまだ思い切りが足りない。「右サイドでもいいよねって言いたいけど、ピンに真っすぐ打って行く気持ちで。いまは勇気がいるけど。それが普通になってほしいですよね」。右7mほどに流れたティショットを、2打で沈めてパーとした。
初日を終えてトップのスコアはリチャード・グリーン(オーストラリア)の9アンダー。首位との間には22人がひしめき合う。「(コースの)難易度は、もう日本の比じゃない。7アンダーとか9アンダーとか、どうやったら出るんだろう」。総距離が長いうえ、18ホールに点在するバンカーは20個、池がらみのホールは11もある。ハザードが効いたコースにも、実績を積んだ海外勢は怖がらない。勝負するには、まだ“鈍感さ”が足りなかった。「行っちゃった、しょうがないよねって。色々な選手と回ってみれば、考えも狙いも分かる。埋められないところであるのは確かなんですけど、対応していけたら」と話した。
成績を求めすぎれば辛くなる。試合をこなすたびに歯がゆさを感じるからこそ、積極的に「楽しんで」と口にする。1イーグル2バーディ、2ボギー「70」は、4月「三菱電機クラシック」の初日以来6ラウンドぶりのアンダーパー。24位と悪くない滑り出しでも、やはり目につくのは課題の方だ。
「ショットの安定性がもうちょっと。アイアンでチャンスを作っていければいいんですけど」と、初日のパーオン率はフィールド38位の66.67% (12/18)。スタート1番は数十センチにつけるアイアンショットでバーディ発進としたが、その後はショットでチャンスを作れずに前半を1オーバー。後半は13番(パー5)でイーグルを奪ったが、「ティが前に出ていたところ。ラッキーでした」と振り返る。フェアウェイキープ率はフィールド5位の84.62% (11/13)をマークしたが、「アイアンが最初で、ドライバーまで。後半にかけてだんだんズレてきた」。数字に表れない微妙な誤差を修正するように、ラウンド中何度も体の動きを確認した。
シーズン初めに決めた目標は「毎週20位以内」。4日間2アンダーを重ねれば見えてくる。「でも、どっかでズッコケるので。その辺はまた楽しみながら」。野心と悔しさを内に秘め、まっすぐに練習場に向かった。(アラバマ州バーミンガム/谷口愛純)