「昨日Wヘッダーで投手がたくさん投げていたので」自己最多103球力投【MLB】ツインズ 4ー0 オリオールズ(日本時間16日・ボルティモア) オリオールズの菅野智之投手が15日(日本時間16日)、本拠地で行われたツインズ戦に先発登板し、6回…

「昨日Wヘッダーで投手がたくさん投げていたので」自己最多103球力投

【MLB】ツインズ 4ー0 オリオールズ(日本時間16日・ボルティモア)

 オリオールズの菅野智之投手が15日(日本時間16日)、本拠地で行われたツインズ戦に先発登板し、6回1/3を投げて6安打4失点で今季3敗目(4勝)を喫した。自己最多103球の力投も実らず、オリオールズは0-4で零封負けを喫し、借金は12に膨らんだ。

 試合前までのファングラフスが示したオリオールズのプレーオフ進出の確率は5.5%。試合後、重苦しい雰囲気が漂ったクラブハウスで、35歳のオールドルーキーに対し、地元記者からチームの不振に関する質問が相次いだ。「このチームはここから挽回できると思うか?」「流れを変えるために必要なことは?」。まっすぐ前を見据えた菅野は「毎日そのことを考えています。みんな勝ちたい気持ちを持っていると思うし、こんなチームじゃないとはみんな思っている。いつか状況が好転すると考えるのではなくて、今日やるんだっていう気持ちを持つことが大事だと思う。(挽回)できると信じていますし、やらないといけない」と力を込めた。

 いつかではなく、今日流れを変える。その思いを持って、菅野は7回のマウンドに上がった。6回まで3失点。球数は90球を超えていた。先発投手としての役割は十分果たしていたが、「昨日ダブルヘッダーでピッチャーがたくさん投げていたのでチームの助けになればと思って」と続投。7回は緩い打球が野手の間を抜ける不運もあり、1点を許して途中降板となったが、ブランドン・ハイド監督は「昨日ダブルヘッダーで投手を多く使っていたから、菅野には7回まで投げてくれることを期待した。いい投球をしてくれて期待通りになりかけていた。7回は不運だった」と称えた。

 相手のツインズは10連勝中と勢いがあった。「状態いいですよ、やっぱり。全体的な打率とかOPSとかのスタッツを見ると、そうでもないかなと思うかもしれないけど、連勝中の打率だったり、対応を見ていると、チームでしっかり攻略してきているなと感じましたし、しぶといなって思いました」。菅野は序盤にスプリットを見極められるなど、苦しい対応を強いられた。

 それでも、本調子とは言えない中でも粘り強く試合をつくる真骨頂を発揮。間隔が中5日以内(中4日も含む)での登板は7試合で4勝2敗。日本よりも登板間隔の短いメジャーの環境にしっかりと適応している。先発陣のチーム防御率が5点台と苦しむ中、防御率3.08の安定感を示す右腕は「修正しながらできたと思います。悲観する内容ではないですし、悪いなりに丁寧に投げられました。引き続き、やるべきことをしっかりやるだけです」。次の登板に向けて気持ちを切り替えた。(Full-Count編集部)