Kリーグ1に所属する光州FC。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ではベスト8にまで勝ち残っていたが、選手登録に関して重大な問題が発生していたようだ。韓国『聯合ニュース』が伝えた。 問題となっているのは、光州FCが選手の移籍に関…

Kリーグ1に所属する光州FC。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ではベスト8にまで勝ち残っていたが、選手登録に関して重大な問題が発生していたようだ。韓国『聯合ニュース』が伝えた。

問題となっているのは、光州FCが選手の移籍に関して、連帯貢献金が未納になっており、国際サッカー連盟(FIFA)から選手登録禁止の懲戒処分を受けていたが、その事実をクラブが把握したのが最近だったという。

これは アルバニア代表FWジャシル・アサニの獲得の際のもの。12~23歳の間にプレーしたチームに分配されるもの。その一部の3000ドル(約43万7000円)を支払っていなかったという。

これまでは連帯貢献金を直接クラブに支払っていたが、未支給紛争が頻繁に発生したこともあり、FIFAが分配する方式に変更となっていた。

しかし、2024年8月にFIFAの仮想口座に送金する過程で問題が発生。クラブの関係者は「入金しても返還される状況が繰り返された。銀行、FIFAとコミュニケーションしたが、うまくいかなかった」とコメントしている。

何度か試みたものの、上手くいかなかった中、9月にはその動きがストップされることに。その理由は担当者の退職だったとのことで、業務がしっかりと引き継がれておらず、未納のままで放置されていたという。

FIFAは2024年12月17日に選手登録禁止の懲戒処分を下すことに。しかし、この処分を光州は把握していなかったとのこと。FIFAからの懲戒の連絡はアジアサッカー連盟(AFC)を通じて大韓サッカー協会(KFA)に通達。そこから、クラブへと伝えられるはずだった。

KFAは光州に対して処分を通達したものの、これを把握せず。担当者が依然として休職していたため、そのメールが未開封のまま眠っていたとのこと。韓国プロサッカー連盟も懲戒処分の事実を把握していなかったという。

そのため、冬の移籍市場では10名の選手を補強。全てが選手登録されて戦っていたが、最近になって連帯貢献金の未納とFIFAからの選手登録禁止処分を把握したという。

光州は3000ドルをまずは支払うことになるが、Kリーグ1では13試合、韓国FAカップでは2試合を戦っており、本来登録されてはいけない選手が出場していたため、他クラブからは全試合没収試合にすべきだとの訴えがあるという。

判断はKFAに委ねられている状況だが、全員が見過ごしていた事実だけに、どういった処分を下すかは不明だ。

そしてさらに大きな問題が発生。ACLEにも当該選手たちは出場しており、どのような処分が発生するのかがポイントに。大会の日程は全て終了しているが、光州の試合が没収試合になるとすれば、ノックアウトステージのラウンド16で対戦したヴィッセル神戸の試合にも大きな影響が。神戸はラウンド16で光州に敗れて敗退となっていたが、2ndレグではそもそもの問題となったアサニが2ゴールを記録しており、大きな影響を及ぼしている。

まるでプロクラブとは思えない杜撰な体制。チーム関係者の1人は「大学生のアルバイトも休む時は引き継ぎをしていくが、プロチームでこのようなことが起きたということに驚く。全てが恥ずかしい」とコメントしている。