及川は開幕後、17登板で防御率0・00と圧巻のパフォーマンスを残している(C)産経新聞社 現在首位の阪神ではリリーフ陣の奮闘もチームを支えている。 中でも開幕から快進撃を続けているのは高卒6年目シーズンを迎える、左腕の及川雅貴だ。【動画】こ…

及川は開幕後、17登板で防御率0・00と圧巻のパフォーマンスを残している(C)産経新聞社
現在首位の阪神ではリリーフ陣の奮闘もチームを支えている。
中でも開幕から快進撃を続けているのは高卒6年目シーズンを迎える、左腕の及川雅貴だ。
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ここまで17登板で防御率0・00と圧巻の投球を続けている。
13日のDeNA戦(新潟)でも1-1の延長10回から4番手で登板、先頭の松尾汐恩に中前打を許し、犠打と申告敬遠で一死一、二塁のピンチを招きながら、最後は横浜高校の後輩でもある度会隆輝をニゴロ併殺に仕留め、0封を続けている。
テイクバックで背中が完全に打者に向き、そこから体を回してくることで球の出所が見にくいところも、打者の攻略を難しくしているポイントとされる。
昨年も先発、救援ともに経験しているが、今季はここまでチーム構想もあり、ブルペンの一員として開幕から17登板、17・1回を投げ、与四球はわずか「4」、17奪三振と安定感が際だつ。
左のリリーフエースに成長を示している及川の今季のパフォーマンスにはファンの間からも「安定感が素晴らしい」「身体が明らかにでかくなっている」「ブルペンを支えてほしい」「勝ちパに及川がいるのが嬉しい」「侍ジャパンのリリーバーになってほしい」など、様々な声が上がっている。
2026年春に行われる第6回WBCにおいては、「左の中継ぎ」が強化ポイントとされる。ここまでの侍ジャパンの強化試合でも橋本侑樹(中日)、河野竜生(日本ハム)などが存在感を示してきたが、阪神が誇る「ミスターゼロ」がシーズン通して安定した働きを示せれば、世界一連覇を狙う大事な大会で、大役を担う可能性は十分にありそうだ。
チームにとっても昨年、左の中継ぎは桐敷拓馬が70試合に登板とフル回転となった。及川が好投を続けることで柔軟性を持って起用できれば、長いシーズンにとってプラスに働く。
今後も背番号37の登板シーンが注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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