早ければ2027年12月にも殿堂入りする可能性 メジャーリーグ機構は13日(日本時間14日)、歴代1位の通算4256安打を誇る故ピート・ローズ氏の資格を回復させた。この発表には波紋が広がっており、米メディア関係者は不快感を抱いている者もいる…

早ければ2027年12月にも殿堂入りする可能性

 メジャーリーグ機構は13日(日本時間14日)、歴代1位の通算4256安打を誇る故ピート・ローズ氏の資格を回復させた。この発表には波紋が広がっており、米メディア関係者は不快感を抱いている者もいるようだ。

 米メディア「ジョムボーイ・メディア」のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」の司会者クリス・ローズ氏は自身のX(旧ツイッター)に「ピート・ローズのMLBへの資格復帰についての私見」とのタイトルで動画を投稿。殿堂入りを支持しない考えを示した。

 冒頭で「これまでピート・ローズに殿堂入りのチャンスを与えなかったのはピート・ローズ張本人だと言いたい」と指摘。「ピート・ローズが鏡を見て『自分の行いを改めろ』と自問自答していれば、殿堂入りする機会が十分にあっただろうと私は推測する。しかし、彼は決してそうしなかった」と厳しく断じた。

 1989年に永久追放となった際、当時のコミッショナーから「ピート、お前はアウトだ」と言われたことにも言及。「それから15年間、彼は野球賭博をしたことなど一度も認めなかった。彼が最終的に何をしたか知っている? 楽に稼ごうとして本を出版した。そして『野球賭博はしたが、監督時代には自分のチームの勝利にしか賭けていなかった』と言い始めた。だが彼は、自分のチームが関わっていない他の何百もの試合にも賭けていた」と野球賭博に関与したことを長年認めなかったことや偽りの証言をしたことなどを糾弾した。

「ピートは世間の同情を得ること、金儲け、そして殿堂入りした際には週末にクーパーズタウンでサイン会をすることばかり気にしていた」とも指摘。「ピート・ローズは子供の頃から大好きな選手の一人だった」という同氏だが「今回(殿堂入り)資格を得たことで、早ければ2027年12月にも殿堂入りする可能性がある。世間は彼を大いに支持するだろうが、私はその一人ではない」と最後まで厳しい姿勢を崩さなかった。(Full-Count編集部)