残り11分、まさかの燃料不足で3度目のピットイン──。劇的な追い上げでトップに返り咲き、優勝目前だったD’station Racing(#777 Vantage GT3)に、最後の最後で“燃料不足”という非情な現実が襲いかかる。無情のピッ…
残り11分、まさかの燃料不足で3度目のピットイン──。劇的な追い上げでトップに返り咲き、優勝目前だったD’station Racing(#777 Vantage GT3)に、最後の最後で“燃料不足”という非情な現実が襲いかかる。無情のピットインに監督の“大魔神”佐々木主浩氏も苦い表情を浮かべた。
富士スピードウェイで開催されたスーパーGT 第2戦決勝を振り返った『笑って学べる!超GTぱーてぃ』(9日放送)では、GT300クラス D’station Racingの2度にわたる不運が取り上げられた。
レースは60周目、トップを快走していた777号車は、パナソニックコーナー(最終コーナー)の立ち上がりで、左リアタイヤが突如バースト。白煙を上げながら緊急ピットインを余儀なくされ、大きく11位まで順位を落とした。しかし、ドライバーのチャーリー・ファグが奮闘し、76周目には実質トップでピットアウトしたばかりのR&D SPORT(#61 SUBARU BRZ R&D SPORT)を、約1.4kmのメインストレートで一気に追い上げ、TGRコーナー(第1コーナー)手前で見事にオーバーテイク。堂々のトップ返り咲きを果たした。
だが、レース残り11分となった108周目、突如ピットイン。原因は燃料不足だった。実況のサッシャ氏も「ピット入るの!?…給油だ、燃料が足りなかった!」と驚きの声を上げた。タイヤバースト時の緊急ピットインで2度のピット義務を果たしていても、そこで満タンにした燃料では、残り約1時間35分を走り切ることはできなかったのだ。
解説の脇阪寿一氏は「(タイヤバースト時の)緊急ピットインからではガソリンを満タンにしても残りの周回数には足りないんだよね。だから足さないといけない」と冷静に分析。ガレージでは大魔神・佐々木監督が憮然とした表情でモニターを見つめていた。
SNSではファンから「これは仕方がない」「悔しいなぁ」「ガソリン足りなかったのか…」「これは痛い」と無念の声が続出。
手早く給油を済ませた777号車は、なんとか3位でコースに復帰。さらにファイナルラップでは、トップを走っていた61号車がまさかのエンストでリタイアするという波乱もあり、最終的に2位でフィニッシュした。
(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)