【明治安田J1リーグ 第16節 鹿島アントラーズVS川崎フロンターレ 2025年5月11日(日)13:10キックオフ】 …

【明治安田J1リーグ 第16節 鹿島アントラーズVS川崎フロンターレ 2025年5月11日(日)13:10キックオフ】 撮影/渡辺航滋 (Sony α-1Ⅱ使用)

■潰された「得点王ランキング1位」

 首位を走る鹿島アントラーズ、ACLEで準優勝を果たした川崎フロンターレ。国立競技場での注目の一戦に、5万9574人の大観衆が集まった。
 試合前、古巣を率いる長谷部茂利監督とガッチリ握手を交わすと、旧交を温める鬼木達監督。実に、うれしそうな表情で、川崎のアジアの大舞台での活躍を祝福したのだろうか。
 キックオフ直後に鹿島の鈴木優磨、そして3分に川崎のエリソンと、両チームのエースが豪快なミドルシュートを撃ち合って始まった試合は、前半から川崎が押し込む展開。7分、河原創のサイドチェンジから右コーナーキックを獲得した川崎が先制に成功する。山本悠樹のキックに、ニアサイドへ走り込んだ佐々木旭が頭で決めた。
 その後、目を引いたのは鈴木優磨だった。チームは押し込まれながらも、どこからでも点を狙えることを、美しいオーバーヘッドを見せつけたのだ。サッカーの教科書に載せたい、まるで「お手本」のような大技を披露し、5連勝のチーム同様、自身の好調ぶりを印象づけた。
 一方、ACLEでクリスチアーノ・ロナウドと対戦。ほぼ五分の戦いを繰り広げ、評価をさらに上げた高井幸大は、プレーに「迷い」が見られた。将来の日本代表の要として期待される20歳は、小さな判断ミス、判断の遅れから、ピンチを招くシーンが散見された。

 そして現在、9得点で得点王ランキング1位の鹿島レオ・セアラ。負傷明けだったが、川崎ディフェンス陣に警戒され、潰される場面が目立った。

 前半7分の佐々木旭のゴール以降、2点目が遠い両チーム。鹿島の荒木遼太郎が、2列目から球を散らし、ゲームを組み立てながら、チャンスをうかがう。
 鹿島に待望の同点弾が生まれたのは、前半アディショナルタイムだった。鹿島ユース昇格5年目の船橋佑が、国立の大舞台でやってのけた。荒木のお膳立てから生まれた、鈴木優磨の難しい体勢からのギリギリの折り返しを、巧みにトラップ。相手DFをかわすと、左足を迷いなく振り抜いた。22歳のうれしいプロ初ゴールで同点に追いつき、鹿島は前半を折り返した。
 

■国立デビュー戦で「国立初ゴール」

 サッカージャーナリスト大住良之氏によれば、「足の可動域を限界まで広げる」ためにやっているとのことだが、同点弾をアシストした鈴木優磨の自家製ブルマのようなパンツは、いつもながら正直、気になった。

 後半も一進一退の攻防が続いた。ゴールキーパーの早川友基からの檄に、攻めの姿勢を一層、強める鹿島イレブン。鈴木優磨は後半も絶好調で、随所で「違い」を見せつけた。

 試合が動いたのは65分。62分に足の痙攣で途中退場したレオ・セアラに代わり、田川亨介がピッチに入る。その直後、右サイドライン際のセンターライン付近でボールを受けた鈴木優磨が、抜け出した田川亨介にスルーパス。田川亨介が確実に決め、国立デビュー戦で「国立初ゴール」をものにした。
 鹿島はこれで5連勝。名将の下、リーグ制覇への階段をまたひとつ上った「復活の名門」。一方、日本代表の至宝、高井幸大は試合後、勝利を逃した試合を振り返っているのか、悔しそうに空を見上げた。

■試合結果
鹿島アントラーズ 2-1 川崎フロンターレ

■得点

7分 佐々木旭(川崎)

45+1分 舩橋佑(鹿島)

65分 田川亨介(鹿島)

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