ミルウォーキー・バックスは、イースタン・カンファレンス第5シードで臨んだ「NBAプレーオフ2025」のファーストラウンドで、…
ミルウォーキー・バックスは、イースタン・カンファレンス第5シードで臨んだ「NBAプレーオフ2025」のファーストラウンドで、第4シードのインディアナ・ペイサーズ相手に1勝4敗で敗れ、1回戦で姿を消した。
このシリーズ、バックスではヤニス・アデトクンボが両チームトップの平均33.0得点15.4リバウンドに6.6アシスト1.0スティール1.0ブロック、フィールドゴール成功率60.6パーセントと暴れ回った。
ただ、エースガードのデイミアン・リラードは右ふくらはぎの深部静脈血栓症からの回復のため初戦を欠場。第2戦から復帰して第3戦の勝利に貢献したものの、第4戦の第1クォーター途中に左足のアキレス腱断裂となって無念の戦線離脱。
2021年にリーグの頂点に立ったバックスだが、翌2022年からプレーオフで主力が相次いでケガに見舞われてしまい、2023年から3年連続でファーストラウンド敗退に終わっている。
すると5月13日(現地時間12日)に、『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者はアデトクンボがプレーオフ敗退後、将来もバックスにいるかどうか確固たる決断を下せていないと報道。NBAキャリアで初めて、ミルウォーキーに長期間残ってプレーするのか、それとも他のチームへ移籍することがベストなのか模索しているという。
アデトクンボの現行契約は2026-27シーズンまで。2027-28シーズンがプレーヤーオプションながら、いずれも巨額な契約であり、他チームへトレードとなればバックスが多くの見返りを求めるのは当然のこと。
昨年12月に30歳を迎えたギリシャ出身のフォワードは、211センチ109キロのサイズに驚異的な身体能力が備わっていて、現在3シーズン連続で平均30.0得点11.0リバウンド5.5アシスト、フィールドゴール成功率55.0パーセント以上を残すペイントエリアの猛者。
2013年のドラフト1巡目15位でバックスから指名された男はMIP(最優秀躍進選手賞)、2度のMVP、最優秀守備選手賞(DPOY)に輝き、2021年の優勝時にはファイナルMVPを獲得した実力者で、今シーズンは「エミレーツNBAカップ」でバックスを頂点へ導いて大会MVPとオールトーナメントチームに選ばれた。
レギュラーシーズン通算得点や出場試合数、出場時間、リバウンド、ブロックなど数多くの球団最多記録も保持するアデトクンボが、もし移籍を要求するとなれば自身2度目のチャンピオンシップ獲得を狙えるチームへのトレードとなるだけに、このオフシーズンにどんな決断を下すのかは必見だ。
【動画】プレーオフ1回戦の第3戦で37得点を奪ったヤニス!