【セリエA】エンポリ 2-1 パルマ(日本時間5月11日/スタディオ・カルロ・カステラーニ)【映像】飛びすぎ!鈴木彩艶の「70m超絶ゴールキック」 パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶が、ゴールキックからチャンスメイク。約70mのロングフ…

【セリエA】エンポリ 2-1 パルマ(日本時間5月11日/スタディオ・カルロ・カステラーニ)

【映像】飛びすぎ!鈴木彩艶の「70m超絶ゴールキック」

 パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶が、ゴールキックからチャンスメイク。約70mのロングフィードには、実況も驚いた様子だった。

 パルマはセリエA36節でエンポリに1-2で敗戦。ただ、2失点ともにGKにとってはノーチャンスに近い形で、現地メディアの個人採点は軒並み6点(及第点)だった。この評価は、得意のキックも相変らず敵の脅威になっていたからだろう。

 例えば、16分のワンシーンだ。鈴木はゴールキックで右足を一閃。強烈なボールはぐんぐん伸び、パルマのFWマテオ・ペレグリーノと競り合っていたエンポリのDFアルディアン・イスマイリの驚愕したのか被ってしまう。そのままエンポリのゴール方向にボールが流れると、2列目から飛び出したMFヤコブ・オンドレイカが反応した。

 最後はエンポリのDFルカ・マリアヌッチのカバーリングが間に合い得点とはならなかったが、十八番の“ザイオン砲”から決定機になりかけた場面に実況の福田浩大氏も「おおっ!」と反応。さらに「ぐんぐん伸びました。一気にペレグリーノかオンドレイカが抜けていればビッグチャンスでした」と伝えた。

 データサイト『FBREF』によれば、鈴木はパルマ入団1年目ながらここまでセーブ数がセリエA4位の95回。さらにパス総数が1203回(GKでは同3位)、40ヤード以上のロングキック成功が182回(同5位)、ゴールキック成功が213回(同4位)と、キック関連のスタッツで高い数値を残している。

 2節前に対戦したラツィオのマルコ・バローニ監督も、「我々を苦しめたのは、鈴木が蹴るロングボールだった。事前に分かってはいたが、プレッシャーをかけてもミサイルのようなキックが出てくる。一気にペナルティーエリア近くまで前進する彼のボールはどんなチームに困難に陥れる」と大絶賛したほどだ。

 エンポリに敗れたパルマは、残り2試合で降格圏まで4ポイント差の16位と最後まで油断ができない状況。次節(日本時間5月18日)は首位ナポリと激突するだけに、勝点積み上げには鈴木の攻守に渡る活躍が不可欠だろう。

(ABEMA de DAZN/セリエA)