シーホース三河は5月10日(土)、5月11日(日)、宇都宮ブレックスと「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」クォーターファイナルを行なった。Game1。序盤から宇都宮にペースを握られ、一時は19点の…
シーホース三河は5月10日(土)、5月11日(日)、宇都宮ブレックスと「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」クォーターファイナルを行なった。
Game1。序盤から宇都宮にペースを握られ、一時は19点のビハインドを背負う。後半、石井を中心にセカンドユニットが奮起して2点差まで迫ったが、逆転するには至らず、Game1を落とした。
負けられない1戦となったGame2、序盤はガードナーを中心にオフェンスを組み立て互角に渡り合うが、後半に高確率な宇都宮の3Pシュートに苦戦し最大24点ビハインドを背負う。ディフェンスのギアを上げ猛追するが逆転には至らず、2年連続のQF敗戦となり、シーホース三河の2024-25シーズンは幕を閉じた。
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―試合結果―
2025年5月10日(土)
宇都宮 〇 93 – 81 ● 三河
(三河通算成績 0勝1敗)
1Q 宇都宮 19–14 三河
重い立ち上がりも、セカンドユニットが流れを変える
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
宇都宮#34ジェレットに先制点を許すが、すぐに#54ガードナーがアタックからフリースローを獲得。しかしその後はオフェンスが重く、宇都宮#25ニュービル、#6比江島の得点で9-2と先行される。
#19西田(優)が果敢に切り込んでフリースローをもぎ取るが、アウトサイドシュートのタッチに苦しんでオフェンスにリズムが生まれない時間が続き、残り4分半に宇都宮#33エドワーズのバスケットカウントで12-4とリードされる。
#32シェーファーが立て続けにカットインで得点して4点差に追い上げると、#10レイマン、#18角野の連続で3Pシュートを沈めて16-14の2点差に詰め寄る。残り38秒、宇都宮#33エドワーズに3Pシュートを決め返され、5点ビハインドで最初の10分を終えた。
2Q 宇都宮 43–32 三河 (宇都宮 24–18 三河)
序盤に同点に追いつくが、要所で3Pシュートを決められて二桁ビハインドを背負う
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。
立ち上がり、#7長野のドライブ、3Pシュートの連続得点で19-19と試合を振り出しに戻すが、宇都宮#25ニュービルの連続得点などで26-19と突き放される。
それでも宇都宮のファストブレイクを#0オーガストがブロックショットで阻止するなど集中したディフェンスを継続し、#54ガードナーのキックアウトから#7長野が3Pシュートを沈めるが、宇都宮も#7小川の3Pシュートで対抗して簡単には主導権を譲らない。
#0オーガストのファストブレイク、#54ガードナーのフリースローで追いかけるが、宇都宮にオフェンスリバウンドで上回られ、残り3分半に#12高島の3Pシュートで37-25とリードを二桁に広げられてしまう。
タイムアウトで立て直しを図り、#11久保田がドライブでこじ開けるも、宇都宮にセカンドチャンスから再び3Pシュートを決められて流れを変えることができない。
#10レイマンの3Pシュート、#19西田(優)が強気のドライブで喰らいつくが、宇都宮#18鵤に3Pシュートのブザービーターを沈められて、11点ビハインドで試合を折り返す。
3Q 宇都宮 65–54 三河 (宇都宮 22–22 三河)

19点のビハインドを背負うも、石井が反撃ムードを作り上げ最終Qへつなぐ
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
開始早々、宇都宮#25ニュービル、#34ジェレットの連続3Pシュートで一気にリードを16点に広げられる。
#0オーガストのアタック、#54ガードナーのフックシュートで反撃するも、宇都宮#34ジェレット、#9遠藤に返上されて点差を詰めることができない。その後はしばらく膠着状態が続くが、残り4分に宇都宮#7小川のドライブで56-37と19点のビハインドを背負う。
タイムアウトで立て直し、#32シェーファーのリバウンドで加点。さらに#32シェーファー、#7長野とつないで#19西田(優)がコーナー3Pシュートを沈めて、ようやくオフェンスにリズムが生まれはじめる。
残り1分半、#27石井が3Pシュート時にファウルを受けて、大ブーイングの中でフリースロー3本をきっちりと決め切ると、オールコートディフェンスで相手のオフェンスを崩し#18角野がスティールからワンマン速攻を決める。さらに残り1分に#27石井の3Pシュートを打ち抜き、11点差変わらず、最終Qに突入した。
4Q 宇都宮 93–81 三河 (宇都宮 28–27 三河)
ディフェンスから流れを引き寄せ、2点差に迫るが、逆転できずにGame1を落とす
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
#7長野とのコンビプレーから#54ガードナーがフリースローで加点して9点差に。
宇都宮#25ニュービルから#27石井がオフェンスファウルを誘発する老獪なプレーを見せ、#54ガードナーがパワーで押し込んで追い上げムードを加速させる。
宇都宮は#9遠藤の3Pシュートで踏みとどまるが、すぐに#18角野の3Pシュートで取り返し。開始2分半に#7長野とのコンビプレーから#54ガードナーがディープ3Pシュートを射抜いて4点差に詰め寄る。
宇都宮はタイムアウトを取るが、#27石井のカットインで2点差に肉薄。しかし、宇都宮#12高島に立て続けに3Pシュートを浴びてリードを奪うことができない。
78-72の2ポゼッション差で迎えたオフィシャルタイムアウト。オフェンスリバウンドで粘るも得点につなげることができず、宇都宮#12高島の連続得点でリードを二桁に拡大される。
以降は宇都宮に落ち着いてゲームを運ばれ、#6比江島、#25ニュービルのボーナススローで13点差に。それでも「レッツゴーシーホース」の青援を受けて、#19西田(優)のディープ3Pシュートやオールコートディフェンスでボールを奪って得点につなげるなど最後まで粘ったが、逆転するには至らず、Game1を落とした。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
後半は前半よりも良いパフォーマンスが出せましたし、明日に繋げていきたいプレーもできました。
ただ遂行力の部分で、自分たちがよくなかったので、そこを明日は改善していきたいと思います。

―試合結果―
2025年5月11日(日)
宇都宮 〇 89 – 75 ● 三河
(三河通算成績 0勝2敗)
1Q 宇都宮 28–22 三河
ガードナーが気迫溢れるオフェンスでチームを鼓舞
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
#13須田のスクリーンから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて先制するが、宇都宮の3Pシュートに苦しみ15-5と二桁リードを許し出鼻を挫かれる。
セカンドユニットを投入して修正を試みると、#7長野のボールプッシュから#19西田(優)がファストブレイクを成功させる。宇都宮のタイムアウト明けには、オールコートディフェンスからボールを奪取、そのまま#32シェーファーが得点につなげ徐々に流れを引き寄せる。
#25ニュービルの3Pシュートを中心とする宇都宮に対して、#54ガードナーのインサイドアタックで対抗。残り2分半には#54ガードナーがディープ3Pシュートを沈めると、#18角野もリバウンド争いからフリースローを獲得してワンポゼッション差に迫る。
#32シェーファーが献身的なディフェンスで宇都宮のタフショットを誘発するが、残り31秒に宇都宮#9遠藤に3Pシュートを決められ、28-22で1Qを終える。
2Q 宇都宮 47–39 三河 (宇都宮 19–17 三河)
一進一退の攻防が続く中、ディフェンスから反撃ムードを作り出す
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。
宇都宮#6比江島、#42フォトゥの連続得点で32-22と二桁差に押し返される。宇都宮に流れが傾きかけるが、#0オーガストのフリースローで食い下がると、#54ガードナー、#7長野のパスワークを#18角野が3Pシュートで締め括り悪い流れを断ち切る。
ファウルが重なりフリースローから徐々に点差を広げられる中、#27石井のリバウンドから#19西田(優)が速攻を決め宇都宮を追いかける。開始5分には#13須田が3Pシュートを射抜いて、38-31と一桁差に詰め寄る。
オフィシャルタイムアウト明け、#11久保田と#54ガードナーの2メンゲームで加点すれば、宇都宮も#42フォトゥで反撃するなど、両者激しい点の取り合いに。
拮抗した展開が続く中、ディフェンスのギアを上げ約2分間宇都宮の得点を抑えると、#19西田(優)の華麗なユーロステップ、#10レイマンのセカンドチャンスで得点を積み上げ47-39でハーフタイムを迎える。
3Q 宇都宮 69–49 三河 (宇都宮 22–10 三河)

宇都宮の高確率な3Pシュートに苦しみ突き放される
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
宇都宮#33エドワーズに3Pシュートを決められ50-39とリードを拡大される中、#19西田(優)が果敢なペイントアタックでファウルを誘う。その後も積極的にシュートチャンスを作り出すが、アウトサイドシュートに当たりが来ず、苦しい時間帯が続く。
宇都宮の高確率な3Pシュートに苦戦するも、#0オーガストの強気なドライブからもぎ取ったフリースローで宇都宮を追随する。しかし、宇都宮#12高島の3Pシュートで58-43と突き放され、たまらずタイムアウトを要求。
#7長野の鋭いパスが#54ガードナーの得点をお膳立てすると、#10レイマンもフリースローから得点を重ね、少しずつオフェンスのリズムを取り戻す。
残り1分、#7長野が個人技からジャンプシュートを決め切るが、宇都宮のフリースローから失点が続き、69-49と20点ビハインドを背負い4Qに突入する。
4Q 宇都宮 89–75 三河 (宇都宮 20–26 三河)
選手・ファン・ブースターが一体となり宇都宮を猛追するが逆転には至らず
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。
#7長野のアリウープパスが#0オーガストの豪快なダンクを演出してチームを鼓舞。#18角野も3Pシュートで加勢して反撃ムードを作り出す。
さらにはディフェンスの強度を高め宇都宮のターンオーバーを誘発すると、#0オーガストとのピック&ロールから#19西田(優)が冷静にジャンプシュートを沈め、オフィシャルタイムアウトを迎える。
残り3分半、#13須田がタイトなディフェンスを受けながら3Pシュートを突き刺すと、#19西田(優)もアーリーオフェンスからディフェンスをこじ開け、82-65と点差を縮める。
宇都宮のタイムアウト明けには現地の“大青援“を後押しにオールコートディフェンスを仕掛け、#10レイマンのスティールから#19西田(優)が得点し追い上げムードを加速させる。
しかし、その後は#42フォトゥや#6比江島などに加点され、宇都宮の冷静な試合運びの前に点差を縮められない。
プレッシャーディフェンスを継続し、#27石井、#16西田(公)が3Pシュートを浴びせ最後まで戦う姿勢を見せるが、試合をひっくり返せず。
QF敗戦となり、シーホース三河の2024-25シーズンは幕を閉じた。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
宇都宮さんが両日とも素晴らしい試合をしたと思っています。プレイヤー、そしてコーチ陣がそれに値する素晴らしいゲームを繰り広げていました。
今シーズンの宇都宮さんはケビン・ブラスウェルHCが亡くなられるという大変な困難を乗り越えていきながらやっていますし、彼らの姿を見て、HCも喜んでいるのではないかと思っています。
試合の中で自分たちに流れが来たタイミングもあったので、もしかしたらいけるというところが見えた部分もあったんですけれど、そこを自分たちのものにすることができずに、宇都宮さんが素晴らしい試合をして両日とも勝った。ということだと思います。
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