プロボクシング元4階級制覇王者でWBAスーパーフライ級前王者(同級6位)の井岡一翔(志成)が、東京・大田区総合体育館で…

 プロボクシング元4階級制覇王者でWBAスーパーフライ級前王者(同級6位)の井岡一翔(志成)が、東京・大田区総合体育館でWBAスーパーフライ級現王者であるフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)とのダイレクトリマッチに臨んで1ダウンを奪うも3-0で無念の判定負けを喫した。昨年7月7日、王座統一戦での王座陥落以来、およそ10カ月ぶりとなる王座返り咲きを狙った日本のレジェンドの前に、またしても宿敵が立ちはだかった。一方、見事に返り討ちを果たしたマルティネスは初防衛を記録した。

【映像】井岡一翔、決意の“バキバキ”ボディ

 “七夕の悪夢”から10カ月、執念の王座返り咲きを図った日本ボクシング界のレジェンドが、自身27試合目となる世界タイトルマッチで同じ相手に再び苦杯。雪辱はならなかった。

昨年7月、WBA王者としてIBF王者マルティネスとの統一戦に挑んだ井岡は、フルラウンドの末に3-0判定負けで王座を失った。その後、昨年大みそかにダイレクトリマッチが組まれたものの、マルティネスがインフルエンザに感染。試合は急遽、前日に中止となった。

 3月26日、都内で再戦決定の会見に臨んだ井岡は「マルティネス選手との再戦が決まると信じてトレーニングをしてきた」と静かに、力強く語った。さらに会見後のインタビューで「確かにマルティネス選手は強い。でも、昨年7月以上のものはないと思うんです。あれが彼の最大限、僕はそう思っています」と自信も口にしていた。

 無念の敗戦で、元3階級制覇王者である長谷川穂積の35歳9カ月を上回る36歳1カ月での世界王座獲得による国内最年長記録更新ならず。

 2011年、21歳で日本選手としては当時最速記録タイとなるプロ7戦目で世界王座を奪取した井岡。以降、14年にわたって世界王座戦線で戦い続ける日本ボクシング界レジェンドが、“負ければ引退”が囁かれる一戦での敗戦を受け、ボクシング人生の岐路に立った。