日本陸連は11日、東京駅前の行幸通りで30メートルを走るイベント「SPEED STAR 30m Dash Challenge」を初開催した。 国民の健康増進やスポーツへの関心を高めることをめざし、日本陸連が昨年度から始めた「RIKUJO …

 日本陸連は11日、東京駅前の行幸通りで30メートルを走るイベント「SPEED STAR 30m Dash Challenge」を初開催した。

 国民の健康増進やスポーツへの関心を高めることをめざし、日本陸連が昨年度から始めた「RIKUJO JAPAN」プロジェクトの一環。30メートルは老若男女を問わず全力で走りきれる距離だとして設定された。

 この日は、約600人が参加し、30メートル走を測定。事前に参加を申し込んだ企業別の対抗戦や、快足で知られた元サッカー日本代表の岡野雅行さん、プロ野球・元西武で盗塁王経験のある金子侑司さんらが参加した、出身競技対抗のエキシビションも開かれた。

 主催した日本陸連の田崎博道・専務理事は「陸上をもっと知って欲しいし、楽しんで欲しい。そのきっかけを作りたかった」。トップ選手の育成だけではなく、近年は普及にもより力を入れるよう計画を進めている。

 少子化が進む中、陸上だけの競技人口を増やすのは難しい。プロジェクトがうたうのは、「スポーツ」の基礎力向上や参加意欲の増進だ。田崎専務理事は「陸上は、走る、跳ぶ、投げる、歩くという動作がある『マザー・オブ・スポーツ』。陸上でスポーツ界全体を元気にしたい」と話す。

 今年9月には東京で世界選手権が開催される。盛り上がりが一過性で終わらないよう、今回の30メートル走のイベントを11月に大阪でも開く予定という。