春季近畿地区高校野球大会奈良県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の決勝が10日、橿原市のさとやくスタジアム…
春季近畿地区高校野球大会奈良県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の決勝が10日、橿原市のさとやくスタジアムであり、天理が奈良大付を1―0で破り、2年連続25回目の優勝を果たした。天理の橋本桜佑投手(2年)はノーヒットノーランを達成。両校と、3位決定戦で勝利した奈良の3校は、24日に同スタジアムで始まる近畿地区大会に出場する。
天理の橋本桜佑投手(2年)は奈良大付に安打も得点も許さないまま、1点のリードで九回のマウンドへ登った。
2死走者なしから四死球を続け、4番打者を迎えた。長打が出れば逆転も考えられる場面。赤埴幸輝主将(3年)から「気持ちだ。ここは負けたらあかんぞ」と声をかけられ、気持ちを奮い立たせた。最後は直球で三振を奪い、ノーヒットノーランの記録をつかんだ。
藤原忠理監督に勧められ、4月に上手投げから横手投げに変更。横手投げだった松村晃大投手(3年)から「指先ではなく、腕の振りに意識を向けては」と助言をもらい、全体練習が終わった後の投球練習で新しいフォームを体になじませてきた。
試合後に感想を問われると、疲れた表情で「やっと終わりました」。それでも、九回を投げきり、確かな自信を得た。(周毅愷)
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「こういうときにお前に回ってくるんだぞ」。九回表2死一塁、奈良大付の4番・石井颯太選手(3年)は、打席に入る前の3番・富田一輝選手(3年)から声をかけられた。富田選手が四球を選んで2死一、二塁に。スタンドやベンチでひときわ大きくなる仲間の応援を聞き、「(走者を)絶対かえしてやる」と意気込んだが、バットは空を切った。
相手投手について、「配球が良く、球種を絞りづらかった」。それでも、強豪相手に接戦を演じたことで「もっと練習すれば夏は絶対に勝てる」と手応えを得た。(周毅愷)
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米田朋恭主将(奈良) 9回に岡田の3点本塁打などで逆転。「8回に(勝ち越されて)重たい空気になったが、声を出して雰囲気を変えることを心がけた。打撃で苦しんでいた岡田が最後に1本打ち、泣いてしまった。秋の近畿大会では初戦で敗退したため、今度は絶対に勝ちたい」
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池田慎大主将(橿原学院) 相手の倍の12安打を放ったが大量点にはつながらなかった。「塁上に走者がいる場面でフライが多かった。夏に勝ち上がって対戦する際はリベンジしたい」