打った直後に、両手をあげ、勝ち越しホームランを確信した大谷。(C)Getty Images 快進撃が止まらない。 現地時…

打った直後に、両手をあげ、勝ち越しホームランを確信した大谷。(C)Getty Images

 快進撃が止まらない。

 現地時間5月9日に敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に大谷翔平(ドジャース)は「1番・DH」で先発出場。11-11で迎えた9回の第6打席に今季第12号となる勝ち越し3ラン本塁打を放った。

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 まさしく千両役者な一振りだった。第1、2打席は連続二塁打を放っていた大谷は、その後2打席凡退で迎えた9回の最終打席に見せた。

 チームが3点差を詰めた9回1死一、二塁での打席で相手変則右腕ライアン・トンプソンと対峙した背番号17は、カウント1-2と追い込まれる。それでも「コンタクトすることだけを最後は考えていきました」と真ん中低めに投じられたスプリットを強振。打った瞬間に本人がバットをポーンッと投げ捨て、両手を突き上げて見送った打球は、打球速度113マイル(約181.86キロ)で右翼席に着弾した。

 敵地が熱狂する異例の光景が広がった。それはひとえに最大の勝負所で最高の結果を出した大谷の凄みに、球場全体が吞み込まれた証左のようでもあった。

 もうどうにも勢いは止まりそうにない。直近7試合で5本塁打となった大谷は、同期間中に打率.414のハイアベレージを記録。史上初となる2年連続「40-40(40本塁打、40盗塁)」も現実的な射程圏としている。また、一時は打点の少なさも指摘されていたが、同期間中は10打点と量産体制に入ってきている。

 さらに図抜けたパワーを発揮している点も末恐ろしい。直近7試合での大谷の長打率は、1.138と異次元とも言うべきスタッツとなっている。これはほとんどの打席で長打を放っている証であり、相手投手からすれば、恐怖以外の何物でもない。

 当たり前のように主砲の責務を果たし続ける大谷。その規格外さはより一層際立ってきている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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