今回のtotoはJ1第16節の10試合と、J2第15節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分…
今回のtotoはJ1第16節の10試合と、J2第15節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「悔しさ」「再スタート」宣言の場
今節、大きな注目を集めるカードのひとつが、鹿島アントラーズと川崎フロンターレの対戦だろう。昨季まで川崎に多くのタイトルをもたらした鬼木達監督が、鹿島を率いて古巣を迎え撃つ。川崎にとっては、アジア制覇をあと一歩で逃した悔しさと再スタートを宣言する場で、相当に気合いが入っていることだろう。
一時期はJ屈指の名門である鹿島を超えることを目標にしていた川崎だが、今となっては通算で28勝10分16敗と大きく勝ち越すまでに至った。一方で鹿島は昨シーズン、川崎相手にシーズンダブルを達成して反撃ののろしを上げている。さまざまな要因や因縁が絡み、盛り上がること間違いなしの一戦だ。
鹿島のポジティブな要素を上げれば、やはりリーグ戦5連勝中であることが挙げられる。何よりも勝利を希求するチームにとって、これ以上のプラス要素はない。さらには鬼木監督が川崎の選手たちを知り抜いている点は、かなり大きなアドバンテージになるだろう。
だが川崎にも、鹿島に劣らぬ追い風が吹いている。ACLE決勝で負けたことは非常に悔しいだろうが、これ以上に選手たちの負けん気を燃やすものはない。優勝は逃したが、その悔しさと同等かそれ以上のモチベーションを持ち帰ったのだ。
また、川崎としては久々に試合間隔をしっかりと取って試合に臨める。これまで連戦ばかりだったチームにとって、心身の回復が促される時間になるはずだ。
■「1勝1分4敗」の落とし穴
このように、双方ともにプラス要素はある一方、見落としてはいけないのがネガティブ要素だ。今回、そのマイナス要素が鹿島にあるとみる。
Jリーグでは今年、THE国立DAYと銘打って、国立競技場をリーグ戦で多く活用している。そのひとつが今回の鹿島と川崎の対戦なのだが、ここに落とし穴があるのだ。
今年に入り、J1だけですでに6試合が国立競技場で行われている。そのうち、ホームゲームとして戦ったチームの戦績は、1勝1分4敗。勝点を挙げたのは1勝1敗のFC東京だけで、その他のチームはホームゲームの恩恵に浴することができなかった。また、J2でも国立競技場が使用されており、5月6日のJ2第14節では首位を独走するジェフユナイテッド千葉が2位のRB大宮アルディージャを迎え撃ち、白星を献上することになった。
ホームゲームというのは、やはりホームスタジアムで戦ってこそ意味がある。本当に多くの要素が絡み合う好カードだけに、最後はディテールが勝敗を分け、川崎が笑顔を取り戻すと予想する。
横浜F・マリノスもACLEからの復帰戦を戦うが、こちらは川崎とは状況が違う。監督解任直後に乗り込んだサウジアラビアで完敗。パトリック・キスノーボ新監督が就任したが、コーチからの昇格であり、大きな変化は望みにくい。
試合間隔は空いて体力は回復したかもしれないが、この場合においては試合勘の欠如と積み上げの薄さのほうが気にかかる。相手云々ではなく、自チームを取り巻く状況から、勝点積み上げは期待できない。
後編では注意が必要な上位と降格圏内チームの対戦などを取り上げる。