◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 事前(7日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(…
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 事前(7日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)
米国にいるなら、どうしても行きたい場所がある。「行ってみたいんです、リグレーフィールド」。メジャーリーグ(MLB)のシカゴ・カブスファンの大ファンを公言する渋野日向子は、これまで試合スケジュールとにらめっこしてきたが、中々カブスの本拠地で観戦できるチャンスがない。ならば、せめて今週はニューヨークにあるMLB公式ショップで「今永(昇太)さんのウェアを買いたいです」と話したが、なんだかんだ、練習に打ち込んだ開幕前はその暇も見つからなかった。
前週「ブラックデザート選手権」は60位で終了。2日目は今季自己ベスト「65」をマークしたが、3日目はシーズンワーストの「78」と後退した。今週は火曜に悪天候の中で練習ラウンド、この日はプロアマで9ホールをプレーしながら調整。「先週の3日目はボロボロだったけど、そこまで悪くないと思っています。そんなに落ち込んではいないです」とショットの感触が悪くないため、切り替えて今週を迎えられている。
一方で、1年ぶりに回ったコースは「去年同様、難しい」と話す。フェアウェイがタイトでアンジュレーションも多く、ティショットのランディングエリアにはバンカーがかかるホールも多い。湾に面したコースで、強い風がぶつかってくることも難度を上げる要素の一つだ。「試合が続いて疲れもあるかなと思いつつ、しっかり振れているし距離も出ていると感じます」というショットを武器にバーディチャンスを作りたい。
初出場の昨年は予選落ちだったが、「去年から自分も変わってきていると思うので、どうかなっていう感じです」。昨年より飛距離が伸びた今年、どこまで戦えるか楽しみな部分もある。「4日間戦って、上位で争えるように頑張ります」と意気込んだ。
今季はここまでの8試合で、2週前のメジャー「シェブロン選手権」44位が最上位。成績を残せばカブス観戦の“軍資金”も手に入る。「ずっと敵地でアウェーの中で応援していたので。いつか行けるように、稼ぎます」と笑って、練習場に向かった。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)