2週前の「シェブロン選手権」で日本女子5人目のメジャー制覇を遂げた西郷真央が6日(火)、成田空港に帰国した。日本を飛び…

日本女子5人目のメジャー制覇を成し遂げた西郷真央が帰国した

2週前の「シェブロン選手権」で日本女子5人目のメジャー制覇を遂げた西郷真央が6日(火)、成田空港に帰国した。

日本を飛び出して2年。ツアー初優勝は思わぬカタチでやって来た。首位に並んだ5人によるプレーオフを1ホール目で勝ち切った。「自分よりもランキングや経験値で上の選手たちと戦って、勝てた。想像していたのとは全然違う。“夢に見た以上”だった」と振り返る。

大会後には優勝者の“恒例行事”で池にダイブした。水質管理の行き届いていない濁った池で、飛び込むには相当の勇気が必要だったが、「来年勝ったら、もういいかな…(笑)」。メジャーに勝った多幸感とともに忘れられない体験になった。

喜びも束の間、シーズンはこの後4つのメジャーが控える。前週「ブラックデザート選手権」では4日間アンダーパーを並べたものの31位。「まだまだ足りないところがある。満足感はそこまで」と、いつまでも余韻に浸るつもりはない。

次戦は5月29日(木)開幕のメジャー第2戦「全米女子オープン」(ウィスコンシン州エリンヒルズ)に出場する。昨年通算9オーバーで予選落ちを喫した大会は、「(昨季)自分の不甲斐なさを一番感じた」と悔しい記憶が残る。

「アイアンでラインが出ても思うところに止まらなかったり、良いショットが良い結果を生まないことが多々あった。今年に入ってからアイアンのロフトを寝かせたり、少しずつ調整してきた」

3週のオフは蓄積した疲労を取りつつ、クラブの調整など着々と準備を進める。師匠で男子プロの“ジャンボ”こと尾崎将司にも優勝報告するつもりだ。「いつまで休むかは決めていない。3日以上クラブを握らないとスイングの感覚が変わってしまうので、変わらない程度に練習はしていきたい」。とどまることなく、23歳は次なる夢の実現に向かう。(編集部・合田拓斗)