PFPのトップを争い、世界的な声価を高める井上。写真提供:Prime Video、©NAOKI FUKUDA 圧勝の声が…

PFPのトップを争い、世界的な声価を高める井上。写真提供:Prime Video、©NAOKI FUKUDA
圧勝の声が大半を占める一戦で何を見せるか。現地時間5月4日に米ラスベガスのT-モバイルアリーナでラモン・カルデナス(アメリカ)との防衛戦に臨む世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に対する期待は異様に高まっている。
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井上にとって“ボクシングの本場”では久々のメガマッチだ。21年6月のアラン・ディパエン(フィリピン)戦以来となるラスベガスを舞台に対峙するカルデナスは、WBA1位のランカーであり、直近の14戦は全勝(5KO)と一定の技量は持っている。だが、全階級を通じて最高級のボクサーと称されるようになった井上に隙があるとは思えない。
実際、現地メディアでは圧勝を予測する声が強い。専門メディア『Boxing News Online』は、両雄の力量差について「対照的とは言えない」と指摘。井上を「卓越したテクニックと脳震盪を起こすパワーを持つパウンド・フォー・パウンドの神」と評せば、カルデナスについては「14連勝中だが、強豪との対戦経験はない」とし、「勝負はシンプルだ」と井上優位の考えを示した。
そして、同メディアは今回の一戦に対する予測を綴った。
「猛烈なスピード、外科手術のような正確さ、そして骨を砕くようなパワー。この歩く悪夢は、カルデナスよりもはるかに強敵を粉砕してきた。カルデナスは、その強い意志にもかかわらず、誰も登りきったことのない山に立ち向かうことになるだろう」
「カルデナスの勝利への道は険しいものとなる。まず、序盤の嵐を乗り切って、横方向の動きでイノウエの強烈なパンチをかわさなければならない。ひとたび『怪物』の破壊的なパワーが着弾すれば、カルデナスは後退せざる得なくなり、叫ぶだろう。イノウエの容赦ない拳は、挑戦者の抱く希望を残酷な現実へと変える」
敵地での一戦にして圧倒的な勝利を予測されるのは、井上の偉才ぶりを物語る。そんな異様なムードが漂うラスベガス決戦をどのように締めくくるのか。世界中が“怪物”の拳に熱視線を向けている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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