前節の2ゴールで勢いに乗るオセールの元日本代表FWオナイウ阿道がシーズン最終盤への意気込みを語っている。フランス『レキッ…
前節の2ゴールで勢いに乗るオセールの元日本代表FWオナイウ阿道がシーズン最終盤への意気込みを語っている。フランス『レキップ』が伝えている。
2021年7月に横浜F・マリノスからトゥールーズへ完全移籍したオナイウ。加入1年目はリーグ・ドゥ(フランス2部)で10ゴールを記録し、リーグ・アン(フランス1部)昇格に貢献。しかし、リーグ・アンの舞台ではチーム内のポジション争いを含め目立った活躍には至らず。
2023年8月に出場機会を求めてリーグ・ドゥのオセールへ活躍の場を移し、加入初年度は再び2部の舞台で15ゴールを挙げてチームの昇格に貢献した。ただ、再びの挑戦となった今季のリーグ・アンでは第30節まで27試合2ゴール1アシスト。スタメンはわずかに8試合と再び1部の壁を味わってきた。
それでも、前節のRCランス戦では2ゴールを記録し、チームの4-0の快勝に大きく貢献した。
4日に行われるル・アーヴル戦に向けてクリストフ・ペリシエ監督とともに公式会見に出席したオナイウは、昨年11月3日のスタッド・レンヌ戦以来となったゴール。ここ数試合での自身のパフォーマンスに手応えを感じている。
「ここ2、3カ月は、チームに貢献し、得点を挙げ、ベストを尽くすことができています。シーズンを通してそれを続けられたら完璧でしたが、フットボールはそんなに簡単ではないです。忍耐強く、状況に適応し、プレーできる時に準備を整えていなければならない。だから、このようなシーズンが自分を成長させてくれると考えています」
オナイウ自身はセンターフォワードでのプレーを希望しているが、ここ数試合では[5-4-1]の左ウイングで攻守に安定したパフォーマンスを披露。
ペリシエ監督は自身とオナイウの間でポジションに関する意見の相違があったことを認めつつ、現状では2列目でのプレーが適しているとの考えを示した。
「その件(ポジション)については話し合ったが、彼は満足していなかった。彼は自分をセンターフォワードだと考えている一方、私はそう思っていないからだ」
「アドはライン間でのプレーが非常に優れている。優れたクオリティがあり、何よりも優れたメンタリティを持っている。彼のスタッツを見れば、ここまで良いシーズンではなかったと言えるが、彼はチームに集中し、常にそこにいたと思う。我々が彼にチャンスを与えれば、効果的なプレーをする方法を理解している。システム変更が彼にとってプラスになっていないのは事実で、彼はストライカーとして非常に優れた選手になれると思うが、それは2人の選手がいる場合(2トップ)だ」
クラブとの契約は2026年までとなっており、今夏の移籍市場での動向に注目が集まるところ。オナイウも「ヨーロッパでできる限り長くプレーしたいと思っています。シーズン終了後にクラブと話し合う予定です」と、自身の去就に関してクラブと話し合う予定があると明かした。
ただ、「今は、あと3試合残っているので、自分自身とクラブのために良いパフォーマンスを出すために、集中力を維持することが重要です」とコメント。すでに残留が確定し、ヨーロッパ出場の可能性が潰えたなかで戦う状況において、まずは個人とチームの戦いに集中したいとしている。