◇米国女子◇ブラックデザート選手権 3日目(3日)◇ブラックデザート・リゾートGC(ユタ州)◇6629yd(パー72)…

この日、同組で回った勝みなみ(左)と西郷真央

◇米国女子◇ブラックデザート選手権 3日目(3日)◇ブラックデザート・リゾートGC(ユタ州)◇6629yd(パー72)

「とんでもない世界だ…」。西郷真央は中学生時代、テレビの向こうの元世界ランキング1位、アリヤ・ジュタヌガン(タイ)に憧れた。1Wを使わずして他選手を飛距離で圧倒し、パワーでコースをねじ伏せる、その姿に。いつか自分も米国の女子ツアーでプレーして、勝ちたい。その夢をかなえる道のりで、これまで何度も壁を感じた。

待望の初優勝を飾った前週「シェブロン選手権」はキャリアで出場15回目のメジャー。西郷はその“一歩目”が忘れられない。

メジャー初出場となった2022年、ノースカロライナ州パインニードルズ・ロッジ&GCで行われた「全米女子オープン」。日本からのスポット参戦で4日間を戦い抜きながら、「世界が違う」と感じた。予選ラウンドで一緒に回ったキム・アリム(韓国)、マデレーネ・サーストレム(スウェーデン)の2人に、1Wショットで「本当に50ydも置いて行かれた」記憶は今も鮮明だ。

第3ラウンドは「67」でプレーした

「正直、今のままではムリだと思った」。力の大きな差を感じた当時、意識と行動を変えたのが勝みなみの存在だった。それぞれがまだ日本ツアーを主戦場としていた頃、「みなみさんが週2、3回のペースでトレーニングをやっていると聞いて。『移動疲れをなくすのが一番の目的で、飛距離(アップ)はオマケでついてきた』と話してくれた」という。

「私もウエートトレーニングをしなきゃダメだ、絶対に(世界には)追いつけない、どんどん離されていくと思った」。西郷は米ツアー2年目の今年も、月曜日はジムで過ごすのが転戦時のルーティン。快挙に至るまでに数々のターニングポイントがあったように、“恩人”もたくさんいた。(ユタ州アイビンス/桂川洋一)