◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 2日目(3日)◇浜野GC(千葉)◇6751yd(パー72)◇晴れ主催者推薦…

復活優勝を目指す菅沼菜々(Yoshimasa Nakano/Getty Images)

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 2日目(3日)◇浜野GC(千葉)◇6751yd(パー72)◇晴れ

主催者推薦で出場するツアー2勝の菅沼菜々が首位タイで最終日を迎える。悪天候の影響で順延した第1ラウンドの4ホールを含めてこの日は計22ホールをプレー。予選ラウンドを「71」「66」、2日間ボギーフリーで回って仲村果乃と並ぶ通算7アンダーで終えた。

2023年の「NEC軽井沢72」と「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で優勝したが、昨季は出場29試合中16試合で予選落ちし、トップ10は1度のみ。年間ランキング79位でシード陥落し、出場権がかかる予選会(QT)も102位で終えた。ノーボギーで回ったのは24年「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」第1ラウンド以来、実に1年ぶりになる。

低迷につながったひざ痛は完治し、「スイングも(好調だった時に)戻せてショットも怖がらずに打てている」。今大会前の3試合で予選通過したのは3月「アクサレディス」(43位)になるが、「ずっとショットは良くて。パッティングが入らなくて流れをつかめていなかったけど、その感覚がだいぶ良くなった」と振り返る。状態を戻すために、優勝時のプレー動画を見返した。

さらに、前週の男子ツアー「前澤杯 MAEZAWA CUP」(89位)での経験は大きかった。男子選手と回ることで「スイングのリズムが早くて、アドレスしてすぐ打つという感じで。それが自分に合っている」と早めに打つことを意識した。「エレベーターだと閉ボタンを絶対に押したり、エスカレーターじゃなくて階段にしちゃう」など周囲からも言われるほどのせっかちな性格だと言い、「何に急いでいるかわからないけど、いつも急いでいる。でも、あんまり考えずに早く打つのがいいのかも」。思えば、優勝した時も「せっかちに早めに打っていた」という。

出場優先順位を入れ替える第1回リランキング(6月ニチレイレディス終了時点)に向けて焦る気持ちもあるが、優勝となればフルシードへ一発逆転できる。プレッシャーがかかれば迷いも生まれそうだが、「今は推薦をもらわないと試合に出られないので推薦をくださった方に感謝して。ギャラリーの方もタオルを持って応援してくれるので一打一打を楽しみながら。優勝は考えちゃうと思うけど考えずに楽しくプレーできたら」。そんな心構えで最終組最終日に臨む。(千葉県市原市/石井操)