SQ1で生じたアクシデントによって予選敗退となった角田。(C)Getty Images まさかの結果に終わり、本人も苛立ちを隠せなかった。 現地時間5月2日に行われたF1第6戦となるマイアミグランプリ(GP)で、レッドブルの角田裕毅は、今季…

SQ1で生じたアクシデントによって予選敗退となった角田。(C)Getty Images
まさかの結果に終わり、本人も苛立ちを隠せなかった。
現地時間5月2日に行われたF1第6戦となるマイアミグランプリ(GP)で、レッドブルの角田裕毅は、今季2度目となるスプリントの予選の1回目(SQ1)で敗退を喫した。
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不完全燃焼での無念のフィニッシュとなった。スプリント予選1回目に臨んだ角田は最初のアタックでトラフィックの影響を受け、1分29秒246で17番手と停滞。セッション終盤にコースに復帰して記録更新を図る狙いだったが、セッションの終了時間までに戻れず。まさかのチェッカーフラッグを受け、18番手でスプリント予選を終えた。
実力を発揮する場も得られなかった、あまりにもったいない展開。ゆえにF1公式サイトで受けた角田の言葉は、苛立ちと無念さが入り混じったものとなった。
「アタック直前にピットから出てきた車のせいで、アボード(強制終了)してしまいました。最終コーナーでもロックアップがありました。そして(チーム内の)コミュニケーションも足りなかった。妨害されたのはしょうがないことですが、一番大きかったのは2回目のアタックがとにかくできなかったことです」
実は2度目のアタックを仕掛けようとした際、角田は前方を走っていたエースドライバーのマックス・フェルスタッペンの車との接触寸前のアクシデントに見舞われていた。咄嗟に回避したものの、再稼働に時間を消費したことで、チェッカーフラッグが降られる前までにトライができなかったのである。彼が言う「出てきた車のせい」は素直な感情と言えよう。
今回のまさかのSQ1敗退は、角田のみの責任というよりもレッドブル内の問題という見方が強い。オランダの専門サイト『Racing News365』は「マックス・フェルスタッペンがユウキ・ツノダの衝撃的な退場に不運な一因となった」と指摘。フェルスタッペンを回避するために角田が減速を強いられた場面について「ツノダは世界チャンピオンがどうするか分からずに躊躇した。つまりフェルスタッペンが生んだ混乱によって彼は脱落した」と嘆いた。
フェルスタッペンへの不満は、ライバルも口にする。16番手でSQ1敗退となったランス・ストロール(アストンマーティン)も、絶対王者のスロー走行に「最終コーナーの彼(フェルスタッペン)はとても危険だった。(レコード)ライン上に留まっていたんだ」と憤怒。アタックラップ中に進路を塞がれたことへのフラストレーションをこぼした。
なお、フェルスタッペンは最終アタックこそできなかったものの、1度目のアタックで3番手タイムを出してQ2には進出。最終的に4番グリッドを獲得している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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