東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと対戦する。直近5試合わずか…
東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと対戦する。直近5試合わずか1失点の堅守を支えるDF谷口栄斗が3連勝を懸けた一戦への思いを語った。
現在、13位の東京Vは前節、ファジアーノ岡山とのアウェイゲームを1-0で勝利。3試合連続クリーンシートとともに2戦連続のウノゼロで今季初のリーグ連勝を達成した。
そして、中3日のアウェイ連戦では直近の4連勝で4位に浮上し、中7日と休養十分の難敵・浦和相手に3連勝を目指す。
アカデミー出身、国士舘大学経由で2022年に加入し、チームの16年ぶりのJ1昇格、昨季のJ1・6位フィニッシュに貢献した谷口。今季も開幕から公式戦全試合に出場し、ディフェンスラインの要を担うとともに、キャプテンのMF森田晃樹不在時はゲームキャプテンとしてチームを統率している。
前節の岡山戦では初のJ1の舞台で各チームの守備陣を悩ませているフィジカルモンスターのFWルカオと対峙。DF千田海人、MF綱島悠斗の3バックでうまく受け渡しながら見事に封殺。
181cmとセンターバックとしては決してサイズには恵まれていないが、駆け引きに優れる25歳の守備者はバルセロナとスペイン代表で活躍する18歳DFパウ・クバルシにインスピレーションを受けつつ、マッチアップを制した。
「クバルシが好きで、この前のルカオ選手への対応もちょっと彼を意識というか参考にしていました。身長(184cm)は大きくないですけど駆け引きも巧い」
「ルカオ選手は体を相手につけるのを好む選手だと思いますし、僕はどちらかと言えば駆け引きするのが好きなタイプなので、目線に入らないようにとか、触れられないようにとか、いろいろと考えながら対応ができたんじゃないかなと思います」
試合全体についても「ボールを持つところだったり、背後をしっかり突くというところを、うまく織り交ぜながら進められたと思います」と手応えを口に。
とりわけ、守備面では同じウノゼロも前々節のセレッソ大阪戦では守護神マテウスの再三のビッグセーブで辛くも凌いだ印象が強かったが、この試合ではブラジル人GKが決定的な仕事を求められる場面はほぼなく、チームメイトに対する要求も厳しい守護神も満足げな表情で称える姿も印象的だった。
谷口自身も「ディフェンスラインだけではなくて、前線の選手の守備があっての僕らのサッカーだと思います。一番はマテウスに仕事させないのがいいですし、今はうまく守備が嵌っている感じだと思います」と、守備の改善を実感している。
一方で、13試合9得点と明確な改善点となっている攻撃においては守備で大いにチームを支える前線の選手が決定的な仕事を果たせずにいるジレンマも。
後ろの選手として前線の選手により多くの時間や選択肢を与えるプレーを意識しつつ、「チームとして課題に挙がっているのは、どこでパワーを使うかという部分。より準備が大事になってくると思うので、チーム全体としてどうやって点を取るかというところも大事」と引き続き辛抱強く取り組んでいきたいと語った。
3連勝を懸けて臨む浦和戦に向けて緑の背番号3は「最近はすごく調子がいいですし、スピードのある選手が前に多くて、そのなかでも個のレベルが高い」と対戦相手を警戒。
守備陣としては1トップに入るMF松尾佑介、2列目にMF金子拓郎、MF渡邊凌磨、MFマテウス・サヴィオが並ぶテクニックとアジリティに優れるタレントを活かした攻撃をいかに封じるかが肝となる。
状況次第で臨機応変な戦い方は必要としながらも、「まずは自分たちのハイライン・ハイプレスというのをしっかりと実行したい」と“戦う”というベースを含め自分たちのスタイルを貫いた上で相手を上回りたい考えだ。
「一回剥がされたからといって、僕たちは引くようなサッカーではないと思いますし、しっかりと食らいついていきたい。ただ、相手がボールを持った時に不利だったらラインを下げる必要があると思いますし、しっかりと状況を見て、そういったラインコントロールであったり、試合の進め方をしたい」
「(キーマンのマテウス・サヴィオに対して)まず対峙する選手が負けないというのもそうですし、しっかりとカバーの意識を持つ必要がある。あとはコンパクトにすることで、スクランブルを起こせると思いますし、自分たちの戦いに持っていれば、スペースを与えることはないと思うので、まずは戦うところとベースの部分で、しっかりと浦和に勝るようにやっていきたいと思います」
ちなみに、昨シーズンの浦和との対戦では元デンマーク代表DFアレクサンダー・ショルツ(現アル・ワクラ)とユニフォーム交換を行っていた谷口。
サッカー好きを自認し、オフシーズンはプレミアリーグを中心に現地観戦も行っており、昨年のブライトン&ホーヴ・アルビオンとの親善試合ではオランダ代表DFヤン・ポール・ファン・ヘッケのユニフォームをゲット。前述のクバルシを含め同じセンターバックの選手に注目しつつ、先日にはヴィッセル神戸のブラジル人DFマテウス・トゥーレルとも交換したという。
今回の囲み取材ではその元浦和DFとの興味深いやり取りも明かしてくれた。
「ショルツ選手は大学の時から見ていて、本当にJリーグで一番のセンターバックだったと思います。プレースタイルもどちらかと言えば似ていましたし、その時はすごく英語の勉強をしていたので、英語と彼も日本語がちょっとしゃべれるので、『プレースタイルがちょっと似ているよね』とか、その時はホイブラーテン選手が左にいて右をやっていましたけど、右と左のどっちがやりやすいかというところで、彼も『左の方がやりやすいよね』という話をしていました」
最後に、昨季の対戦同様に5万人超え確実の埼スタでの一戦に向けて谷口は「いつもとは違うエネルギーが出るという感じで、どちらかと言えば、アウェイの方が好きなので楽しみです」と臆せず敵地での勝ち点3奪取への思いを語った。