ジョーダン・スピースのギアに対する考え方を説明すると、彼は最新テクノロジーに飛びつくタイプではない。ノスタルジックな一…

カスタムされたスピースのロブウェッジ(提供GolfWRX)

ジョーダン・スピースのギアに対する考え方を説明すると、彼は最新テクノロジーに飛びつくタイプではない。ノスタルジックな一面を持ち、最新かつ最高の物ではなく、見た目や感触に親近感を抱くものを好むことがある。今のロブウェッジテクノロジーとノスタルジックな美学が融合したものだ。

SM7のプロトタイプ(提供GolfWRX)

テキサス開催の「CJカップ バイロン・ネルソン」を前に、GolfWRX.comはタイトリストのツアートラック内で、伝説的なボーケイのツアーレップであり、ウェッジ製作者のアーロン・ディル氏と時間を過ごした。ディル氏は今、スピースが使っているボーケイSM10 60-4Tグラインドの誕生秘話?を明かしてくれた。

ある日、スピースがコーチのキャメロン・マコーミック氏とスイングの話をしている時、部屋の角にあった古い錆びたウェッジが目に入ったのが始まりだ。スピースは自然にそれを手に取り、チップショットの素振りをしてみた。すると「何だこりゃ?懐かしい感じがするなあ」とつぶやいたそうだ。

実際、そのウェッジは以前にスピースが使用したことのあるボーケイSM7のプロトタイプだった。スピースはすぐディル氏に電話して、そのウェッジの新バージョンをリクエストしたという。

SM7のプロトタイプ(提供GolfWRX)

PGAツアーの選手からのウェッジのフィードバックに耳を傾け、毎週、選手が求める物を提供するディル氏は、スピースが求める物を作るべく質問した。「このウェッジのどこが好きなのかな?」―。

スピースは「基本的には形状。(ヒール部分が)少し絞られているように見えて、そこが気に入っている。僕は少し小さめの方が、良いショットが打てるように感じる。集中が増すからね。視覚的にウェッジとの繋がりがより感じられるんだよ」と答えた。

カスタムされたスピースのロブウェッ(提供GolfWRX)

そこでディル氏はツアートラックにある在庫の山から、そのウェッジのバックアップ版と、古い図面を探し、すでに生産されていないウェッジだったため、スピースの好む形状と、ボーケイSM10のテクノロジーを融合させることにした。

カスタムされたスピースのSM10(提供GolfWRX)

ウェッジの研磨版のスイッチを入れ、選手が求める形状を形にする、自分の最も得意とする作業に取り掛かった。その結果、スピースはその時にディル氏が作ったウェッジを使い続けている。

ディル氏は「ジョーダンのように、ノスタルジックでクールな世界に生きる人は、これを手に取ると、“なんてこったい、これだよ、ずっと探し求めていたものは”みたいな感じになるんです。私たちは、まさにそういうウェッジを彼のために作っています」という。「ウェッジのフィッター、研磨師として、何が彼にハマっているのかを理解する上で、いくつかの質問で事足りました。彼は何を感じて、何を求めているかを言語化することに長けていますからね」―。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)