◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆4451人)ロ…
◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆4451人)
ロリー・マキロイ(北アイルランド)のキャリアグランドスラム達成で幕を閉じた3週前の「マスターズ」。そのマキロイと最後までグリーンジャケットを争ったジャスティン・ローズ(イングランド)を日本人で誰よりも応援していたのは、中継局TBSの解説・宮里優作だったかもしれない。
「いや、気持ちは思いっきりローズ派だったよ(笑)。正規18番のバーディには実況席で思いっきりガッツポーズしてたから。確かにロリー(のグランドスラム)も見てみたかったんだけど…」。解説という中立的なポジション。大偉業を目に焼きつけたいというゴルファーとしての思いも当然あった。ただ、宮里にとってローズは特別な選手だ。
ともに1980年生まれの44歳。最終戦「日本シリーズJTカップ」の優勝で劇的な賞金王戴冠を果たした2017年の12月、マスターズ出場に向けて世界ランキングのポイント獲得を目指す宮里はアジアンツアーの「インドネシアマスターズ」に参戦した。4位に入ってオーガスタ切符を引き寄せた大会で予選ラウンドを同組で回り、圧倒的な力で優勝したのがローズだった。
キャリアにおける2人の“縁”は、ここ名古屋GC和合Cにも。宮里の「中日クラウンズ」ハイライトは2017年の優勝で間違いないが、アマチュアとして最終日最終組をプレーした2002年も記憶に刻まれる。同じ組で回って優勝したのがスポット参戦のローズだった。
ローズは17歳で出場した1998年「全英オープン」で4位に入ったが、プロ転向から21試合連続予選落ちの苦難を味わった。世界ランク1位に輝いた後もPGAツアーでシード圏外となる低迷を経験しながら、最高峰のマスターズで歴史に残る優勝争いを演じるまでにカムバックを果たした。「最後に立ってるヤツが強いんだ」。自身もスーパーアマとして活躍したことに始まり、浮き沈みを味わってきたゴルフ人生だからこそローズの背中から感じる部分が大いにある。
23回目のクラウンズは16歳の怪物アマ・松山茉生と予選同組。「娘と同い年だよ…」と父親目線で優しく微笑み、イーブンパー「70」にまとめて3打差12位の好スタートを切った。ティショットが右の木の根元に飛んだ後半15番(パー5)で執念のバーディを決め、バンカーを渡り歩いた16番もしっかりスライスする4mをねじ込むナイスパーセーブ。かつてのように同じ舞台でプレーするハードルは高い。それでも、海の向こうから届く刺激的な活躍が、目の前のフィールドで全力を尽くすモチベーションにもなっている。(愛知県東郷町/亀山泰宏)