◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)「これが最後のクラウンズや…

57歳の谷口徹が2打差6位で発進(C)JGTOimages

◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)

「これが最後のクラウンズやと思って来たんですけど…」。57歳の谷口徹は、いつも通りのひょうひょうとした語り口で笑う。1アンダー「69」で首位と2打差の6位発進。初日トップ10は2022年「ダイヤモンドカップ」以来となれば、気分が悪いはずもない。

3番手につける生涯獲得賞金上位の資格でレギュラーツアー参戦するシーズン。26回目となる和合に限らず、「毎試合が最後かなと思っている」という。3週前の開幕戦「東建ホームメイトカップ」もそうだった。せっかくだから…とこれまで訪れる機会がなかったコース近くにある名店「だるまうなぎ」にも足を運んだとか。「1回くらい行っておこうと思ったら、鍋谷(太一)くんと会って、おごらされる羽目になりました。すごい高くつきましたわ」

持ち前のトークがさえわたるのは、この日のスコアが良かったから…だけではないようだ。「身体のコンディションとか、調子は良かったんです。かみ合いが悪くて、小学生でもしないようなミスも多くて、いい成績じゃなかったですけど」。東建で予選落ちを喫し、予選カットなしだった「前澤杯」も96位と目に見える結果にはつながっていなくても、シーズンに入ってからスイングの感覚に少なからず手応えを感じていた。

好フィーリングの要因をひとつ挙げるとすれば、毎日欠かさないスタート前のトレーニングメニューを増やしたこと。体幹を含めて全体的にバランス良く身体に刺激を与えることで、間違いなく動きは良くなっていると話す。

2ホール目の11番パー4で残り93ydから52度のウェッジショットがカップイン。午後スタートで早々にイーグルを決めると、後半2番(パー5)のバーディで4アンダーと一時単独トップに立った。「居心地、良かったですよ」と振り返った直後の3番から、3ホールで4つ落とすトラブル。ダブルボギーの5番はスライスをかけようとしたショットが「当たった瞬間に『完璧だ』と思ったら、木に当たってた…」。それでも、6番で取り返したバーディに価値がある。70ydほどのセカンドは「(左ピンに)がっついたらダメなんで、大人しく、謙虚に右に行って」6mほどのチャンスメークから決めて底力を見せた。

総距離の短い和合で、経験も大いに生かせる舞台とはいえ、ジャッジが悩ましい風への対応はシビアな1日でもあった。硬いグリーンに対してパーオン率55.56%(10/18)にとどまりながら、粘り強くスコアメークした結果だ。

57歳83日での優勝となれば、2002年「全日空オープン」の尾崎将司(55歳241日)を上回ってツアー最年長記録を更新する。「そんな(気の早い)こと、よう考えますね。初日トップだったら、みんな優勝じゃないですか」と笑い飛ばしつつ、「今はいいゴルフを続けて、内容もですけど、(何より)結果を出していかなきゃいけない」。勝負師としての変わらぬプライドをしっかりとにじませた。(愛知県東郷町/亀山泰宏)