◇LIVゴルフリーグ◇コリア 事前(1日)◇ジャック・ニクラスGC (韓国)◇7354yd(パー72)開幕前日のプロア…
◇LIVゴルフリーグ◇コリア 事前(1日)◇ジャック・ニクラスGC (韓国)◇7354yd(パー72)
開幕前日のプロアマ戦は雷雨のため大幅に遅れてのスタートになったが、雨が降る前の早朝、一人の選手が練習場で黙々と球を打っていた。マジェスティックス所属のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)だ。精力的に球を打ち、キャディが動画を撮ってはスイングのチェックをしていた。
まだスタートまでだいぶ時間があるのに熱心だなぁと見ていると、キャディバッグの中身にくぎ付けになった。むむっ?“レガブラ”じゃないすか。まだ使っているの? キャロウェイの「LEGACY BLACKアイアン」といえば、2013年発売の年季の入ったモデル。ステンソンさん、もう2025年ですぜ。新しいクラブに替えないの?
練習を終えた当人を問い詰めると、「2013年は自分にとってすごくいい年だったからね」と半ばゲン担ぎ的な理由もあるようだ。同年は、史上初めて米ツアー&欧州ツアーの年間タイトルをダブルで獲得する歴史的なシーズンだった。
「まあ実際、顔がとにかく気に入っていて替えられない部分もあるよ。クラブがどんな動きをするのかが手に取るように分かるんだ。もはや手足のようなものさ。バーディが取れないのはクラブのせいじゃなく、自分(のせい)だっていうのがよく分かるのさ(笑)」と言ってウィンクを寄こした。
もちろん同じヘッドを使い続けているわけではなく、「ここ12年で同モデルで8回替えてきた。いま持っているのが9セット目」とのこと。キャロウェイがいくつか新品を保管しており、定期的に作ってもらってきたという。「まだあともう1セットが家にあって、それが最後なんだ。家のやつを使い終わった時が、自分の引退時かなと思っているよ(笑)」と語り、冗談とも本気とも言えない表情を見せた。
「最新のクラブももちろんいくつかは試してはいる」と言うが、結局レガブラに戻ってくる。「このアイアンが良すぎるからね。長年使っている3番ウッドも一緒(キャロウェイの2010年モデル「ディアブロ オクテインツアー」)。クラブがどんな動きをしてくれるのか、どんな球が出るのかを分かった上で使うのが、いかに重要かってことだよ。優勝争いしている時に、最終日最終ホールでちゃんとフェアウェイに行くクラブ、グリーンをとらえてくれるクラブが必要なんだ。2日前にもらったクラブなどではやっぱり戦えないからね」
2016年の「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)で演じられた、ステンソンとフィル・ミケルソンの死闘を覚えている方も多いだろう。あのあと中古ショップでレガシーブラックを探したことを思い出した。頻繁にクラブを替える必要はないということを、北欧のアイアンマンに改めて教えられた。(韓国・仁川/服部謙二郎)