【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】アル・ナスル 2-3 川崎フロンターレ(日本時間5月1日/キング・アブドゥラー・…

【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】アル・ナスル 2-3 川崎フロンターレ(日本時間5月1日/キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)
40歳になったサッカー史上屈指のスーパースターが目を真っ赤にして涙を浮かべた。アル・ナスル(サウジアラビア)に所属するポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドが、川崎フロンターレに敗れて悔しさを露わにしたのだ。
ここ数年のアル・ナスルは潤沢な資金を武器に、C・ロナウドをはじめセネガル代表FWのサディオ・マネ、元クロアチア代表MFのマルセロ・ブロゾビッチ、コロンビア代表FWのジョン・デュラン、スペイン代表DFのエメリク・ラポルトなど欧州トップレベルで活躍したタレントを乱獲。今シーズンのAFCチャンピオンズリーグ・エリートでも優勝候補に挙がり、4月27日の準々決勝では横浜F・マリノスを4-1で撃破した。
しかし、同じJリーグの川崎フロンターレと激突した5月1日の準決勝では、相手の堅守に苦しみなかなかリズムに乗れず2-3で敗戦。C・ロナウドもDF高井幸大らの身体を張った守り、さらにGK山口瑠伊のスーパーセーブに遭ってノーゴールに終わった。
試合終了のホイッスルが鳴ると、C・ロナウドは顔を覆ったり、首を横に振ったり、両手を広げたりして悔しがる。その目は徐々に真っ赤になっていき、涙がうっすらと浮かんでいた。

純粋かつ感情の起伏が激しいうえ、さらに並々ならぬ勝利への強い欲求を持つC・ロナウドは若い頃、重要な試合に敗れたり酷いタックルを受けたりすると涙を流し、「クライベイビー(泣き虫、赤ちゃんの意味)」と呼ばれていた。年齢を重ねるごとにその機会は減っていったが、最近も2022年カタール・ワールドカップやEURO2024で再び泣いていた。2023年にサウジアラビアに渡って以降、クラブレベルにおける最大の目標はACLE優勝だったはず。その夢が散って感情がいつも以上に昂ったのだろうか。
このワンシーンにはサッカーファンたちも反応。SNSでは「ロナウドを泣かしたぞ!フロンターレ!」「ロナウド本気で悔しそうなのかっこいいな敵ながらあっぱれ」「ロナウドにそんな表情させる日が来るとは」「ロナウドちょっと泣いてる」「フロンターレはクリロナ泣かせた初のJリーグチーム?」「クリロナめっちゃ悔しそう…」「ロナウドの涙を見るのはすごく辛い」「敗北を受け入れられないクリロナ」「ロナウドの涙に感動しました」など大きな話題となった。
また、試合後のスタジアムでは、川崎出身の女性スリーピースバンド『SHISHAMO』のヒット曲「明日も」(川崎Fの試合観戦体験を元に制作され、クラブチャントでも使われる)が流れていたため、「ロナウドの涙にガンガンかかるSHISHAMOカオスすぎる」「涙のロナウドと明日もとかいう不思議な空間@サウジアラビア」「ロナウドの涙にJPopの曲とはシュールだな」などの声も出ていた。
C・ロナウドが40歳になってもとにかくゴールと勝利と追い求め、アジア制覇にどれだけ強い思いを抱いていたかが伝わってくるワンシーンだった。
(ABEMA de DAZN/AFCチャンピオンズリーグ・エリート)