【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】アル・ナスル 2-3 川崎フロンターレ(日本時間5月1日/キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)【映像】敵地騒然!伊藤達哉が「超絶ボレー」で先制点 川崎フロンターレは日本時間5月1日、AF…

【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】アル・ナスル 2-3 川崎フロンターレ(日本時間5月1日/キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)

【映像】敵地騒然!伊藤達哉が「超絶ボレー」で先制点

 川崎フロンターレは日本時間5月1日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート準決勝で、クリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルと対戦。3ー1で勝利し、クラブ史上初となるACLエリート決勝へと駒を進めている。

 ファイナルズと称されるベスト8からは、サウジアラビアでの集中開催で一発勝負の戦いとなる今大会。川崎Fは準々決勝で延長線の末にアル・サッドに勝利し、ベスト4へと駒を進めた。決勝進出をかけた一戦は、横浜F・マリノスに勝利したアル・ナスルと激突した。

 川崎Fは120分を戦い抜いた前回の試合から5選手を変更。4ー2ー3ー1を採用しGKは山口瑠伊、DFは右からファンウェルメスケルケン際、高井幸大、丸山 祐市、三浦颯太が並ぶ。ダブルボランチは山本悠樹と橘田健人が務め、2列目は右に伊藤達哉、トップ下に大関友翔、左にマルシーニョが入った。さらに最前線は、この試合がプロ初先発となる神田奏真が起用されている。

 立ち上がりこそ抜け出したデュランにゴール急襲のシュートを許した川崎Fだったが、ここは山口の好セーブで凌ぐ。すると、守備時に2トップの形になる神田と大関の前線からのプレッシングを生かして徐々に流れを掴み、10分に先制点をあげる。左サイドでドリブルを仕掛けたマルシーニョのクロスは相手にクリアされるも、こぼれ球に反応した伊藤がボールの落ち際を冷静に撃ち抜くダイレクトボレーを突き刺した。

 しかし28分、左サイドからマネにカットインを許すと、マイナス方向に持ち出されて右足を振り抜かれる。このシュートが丸山に当たって山口の逆をつく形となり同点に追いつかれた。それでも迎えた41分に再び川崎Fがリードする。伊藤のボール奪取からボックス内に侵入して放ったシュートはGKに防がれた。しかしこぼれ球に反応した大関が押し込み、2ー1で前半を終えた。

 ハーフタイムで神田と大関を下げて、エリソンと脇坂泰斗を送り出すなど前線を活性化させる。しかし攻勢を強めるアル・ナスルに押し込まれる苦しい時間が続いた。さらに足首を痛めた橘田を河原創と交代させるアクシデントにも見舞われる。64分にはマルシーニョを下げて家長昭博を送り出し、69分にはファンウェルメスケルケンに代えて佐々木旭を投入するなど、20分を残して5枚の交代カードを使い切った。

 そんなアグレッシブな交代策が功を奏する。76分に左サイドの深い位置でボールをキープしたエリソンが、ゴールライン上を切り込み中央にラストパス。これを家長が押し込み、リードを2点に広げた。

87分にはアイマン・ヤヒヤに強烈なミドルシュートを突き刺されたが、川崎Fがリードを保ったまま試合は終了。敗れたC・ロナウドは目を赤くして涙を溜めていた。クラブ史上初となる決勝に進出した川崎Fは、日本時間5月4日にアル・アハリ・サウジとタイトルをかけて激突する。

(ABEMA de DAZN/AFCチャンピオンズリーグ・エリート)