4月30日(現地時間29日)、ゲインブリッジ・フィールドハウスで「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス1回戦…

 4月30日(現地時間29日)、ゲインブリッジ・フィールドハウスで「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス1回戦が開催。第5シードのミルウォーキー・バックスが第4シードのインディアナ・ペイサーズに敗れ、1勝4敗で今シーズンのプレーオフは敗退となった。

 試合は延長戦にもつれ込み、バックスはエースのヤニス・アデトクンボや敏腕シューターのギャリー・トレントJr.がスコアをけん引。試合時間残り40秒で7点リードと、勝利を目前に控えていたバックスだったが、痛恨の連続ミスで逆転を許し、最終スコア118-119でまさかの敗北を喫することになった。

 決勝レイアップを沈めたタイリース・ハリバートンにホームのペイサーズファンが歓喜するなか、コートではひと悶着が発生した。立ち尽くすアデトクンボをハリバートンの父親が近づきながら挑発し、額を合わせて口論する事態に。試合後の記者会見に出席したアデトクンボは「負けたことは問題じゃない。勝利のために、謙虚であることが僕の信条だ」と語りつつ、試合終了後の出来事に触れた。

「前提として、タイリースのことは大好きだ。彼は優れた競争者だからね。彼の父親がフロアに降りてきたとき、『これが俺たちの仕事だ、クソ野郎』と言われた。とても、とても敬意を欠いているように感じた」

 続けて、アデトクンボは実の父親を引き合いに出し「これまでで一番尊敬できる人物だった。生涯謙虚でいること、誰に対しても無礼な態度を取らないこと、感情を高ぶらせないこと、これらは父から学んだことだ。(ハリバートンの父が)僕に近づき、馬鹿にし、罵倒したことは決して受け入れられない」と、ハリバートンの父を非難した。

 そして、ハリバートンも自身の父が間違っていたと会見で言及。「父とは話したし、ヤニスともこれから話すつもりだ。結局、あの場面で父が正しかったとは到底思えない」と、うつむきながら胸中を明かした。

 プレーオフという舞台だけに感情の高ぶりは避けられないが、ハリバートンの父が起こした不必要な行動により、遺恨が残るシリーズとなったこのカード。2回戦を迎える前に、エースの実父がこれ以上のトラブルを引き起こさないよう、ペイサーズが注意を促す可能性も十分に考えられる。

【動画】1点差の大激闘となったバックスvsペイサーズ