レギュラーシーズン全日程を終え、今季を総括 2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクが8日の楽天戦(Koboパーク)を終…

レギュラーシーズン全日程を終え、今季を総括

 2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクが8日の楽天戦(Koboパーク)を終え、今季ペナントレースの全日程を終了した。今季は福岡移転後のシーズン最高となる94勝をマークし、2位の西武に大きなゲーム差をつける独走Vを実現。悲願のV奪還を果たした工藤公康監督が、激闘の2017年を総括した。

 昨季は日本ハムに大逆転を許し、土壇場でリーグ優勝の座を逃した。クライマックスシリーズでも苦渋を舐めさせられ、屈辱にまみれたシーズンだった。
 
「昨年悔しい思いをした中で、選手たちも同じ思いをこの1年持って戦ってくれたというのは、非常に嬉しく思います。正直言えば、難しいシーズンだったと思う。選手たちが1つになって、しっかり戦ってくれました。一切気を緩めることなく、夏場の暑い時期、勝負どころを接戦で勝ってくれた。非常に僕にとって嬉しいところでもありましたし、楽天さんとは8、9月と厳しい戦いが多かったんですけど、しっかり戦っていい試合できたというところがあった。選手は日々、その日の試合を戦うことだけを考えてやってくれたというのが、最後になって大きな開きになったのではないかと思っています」

 前回日本一に輝いた2015年に続くシーズン90勝をマークし、さらに、その時を越える福岡移転後最多となる勝利数を残した。これに対して指揮官は「最初から90勝を越えるようにと思ってやってきたわけではない。とにかく非常に厳しいことを選手には要求してきました。勝ち越すんだ、2勝1敗でいくんだ、これはなかなかできるものではないと思います。それを選手たちは、しっかり3連戦の中で勝ち越すんだという思いを持ってやってくれた。それの積み重ねが90勝越えということになったのだと思います」と振り返る。

 昨季は失速した夏場に勢いを増した。8月の中旬には8連勝、8月末から9月にかけて9連勝と、勝負どころで大型連勝をマークした。7月は15勝5敗、8月は17勝8敗、9月は13勝8敗と、着実に白星を積み重ねた中盤戦を振り返った工藤監督は「ここから、というゲームはないですが、7月の終わりから8月の初めにかけて、打者の人にも疲れが出てきて打線が活発とは言えない時期に、投手が抑えて勝ったというのが大きかった。8月のオリックスさんとやったところ、ローテ的には厳しかったんですけど、連勝という形で乗り越えられたというのが非常によかったなと思います。楽天さんも則本くん、岸くんというところをウチにぶつけてきましたけど、そういうところでしっかり勝てていけたというのが、選手からすると、すごく自信になったんじゃないかなと」と話した。

6回を終えてリードする展開では圧倒的な強さを発揮

 優勝を決めた9月16日のオリックス戦(メットライフD)の時点で、6回を終えてリードする展開では74勝1敗という圧倒的な成績を残した。「6回リードしていれば、負けないというのは選手にとって自信になったと思いますし、安心というわけではなく、絶対にそこでは負けないんだという強い気持ちを持って7回以降戦ってくれたというところもあったと思う。絶対に負けられない、勝たなきゃいけないという危機感のように捉えてくれたことが、8月が乗り越えられたのではないか」と工藤監督は分析する。
 
 今季は和田毅、千賀滉大、武田翔太、内川聖一、デスパイネ、高谷裕亮などなど、負傷者が続出するシーズンだった。それを乗り越えることができたのは、選手層の厚さがあってこそ。「抜けた穴をカバーできる選手がいてくれたというのは、非常に大きいと思います。心を1つに、チームを1つにと、その思いをみんなが持ってくれたからこそ。苦しい時こそ頑張らないといけない、いない選手の分までしっかり戦わないといけない、そして秋には優勝するんだという思いを、どこよりも強く思い、どこの球団よりも練習したからこそ、この栄冠があると思っています。選手たちは苦しかったと思います。時には心が萎えて、という時もありますけど、よく踏ん張ってくれたと思います」と、負傷者続出の影響を感じさせなかった選手たちを称えた。

 今季、ソフトバンクの最大の目標は日本一奪還。工藤監督も「日本一になることが僕らの目標ですし、日本一を奪還するという強い気持ちでキャンプからやってきていますので、その思いをみんなでまた1つにして、日本一に絶対になるぞという思いだけはどこにも負けない。強い気持ちを持って、CS、日本シリーズと戦っていきたい」と語り、日本一を目指す次なる戦いに視線を向けていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)