4月29日、大井競馬場で行われたダート三冠競走の初戦・羽田盃(交流G1・ダ1800m)は、断然の1番人気に推されたナチュラルライズが5馬身差の圧勝で制した。2番人気の無敗馬ジャナドリアは3着敗退で初黒星。2着には大井のナイトオブファイア。…
4月29日、大井競馬場で行われたダート三冠競走の初戦・羽田盃(交流G1・ダ1800m)は、断然の1番人気に推されたナチュラルライズが5馬身差の圧勝で制した。2番人気の無敗馬ジャナドリアは3着敗退で初黒星。2着には大井のナイトオブファイア。
羽田盃、レース後ジョッキーコメント
1着 ナチュラルライズ
横山武史騎手
「嬉しいです。陣営の仕上げのおかげもあり、元気があって良い雰囲気でした。スタートは速い方ではないのでスピードが速い馬を行かせて壁を作りました。折り合いは難しかったですが馬も良く我慢してくれました。4コーナーから早めに動いて、最後の直線で抜け出し、強い競馬をしてくれました。ナチュラルライズは荒削りな面もありますが、着実に一歩一歩成長していると感じます。この先も順当に成長してくれると嬉しいですし、引き続き皆さまの応援もよろしくお願いいたします」
伊藤圭三調教師
「勝てて、ほっとしています。幾度か挑戦していましたが、なかなか勝てませんでした。あまり気張らずに平常心で臨めていたのが良かったと思います。3番手を取れましたが、前進気勢旺盛なところがあり、折り合いをつけるのに苦労していた感じがありました。向正面入って折り合っているように見えました。4コーナー手間では、前の馬を射程圏に入れて、抜け出す競馬をしました。毛艶も良く筋肉も張りつめていて、パドックも落ち着いていました。非常に良い状態でした。(次走の予定は)東京ダービーです。たくさんの皆さまが応援に来られてて、勝てて嬉しいです。今後とも応援よろしくお願いします」
2着 ナイトオブファイア
矢野貴之騎手
「頑張りました。道中もリズムよく走ってくれました。4コーナーでは手応えも良くて勝つんじゃないかなと思ったのですが、勝った馬が現状は1枚上でしたが、ちょっとづつ背中は見えているのでダービーで逆転したいですね。走りにも奥深さも感じているので距離伸びても良いと思います」
3着 ジャナドリア
C.ルメール騎手
「2番手で馬は冷静に走ってくれました。直線ではそんなに加速しませんでした。3着によく頑張ったのですがもう少し走れるかなと思っていました。馬の状態は完璧でしたが相手が強かったですね」
吉原「大変な競馬でした」

4着 スマイルマンボ
吉原寛人騎手
「出が1番良かったのでハナへ行こうかなと思いました。プレッシャーもかけられつつ大変な競馬でした。もっとバタバタになるかなと思いましたが踏ん張ってはくれました。距離的にはマイルくらいが良いかなと思います。もう少し遅くしたかったのですが…いつでも捲られそうな感じでした」
5着 アメージング
田辺裕信騎手
「逃げることは1番に考えてはいましたけど、控える競馬もいつかはと話していた中でそれがきょうでした。キックバックを気にするかなと思っていたのですが、思っている以上にハミも取れていました。きょうの競馬は競馬で次につながるかなと思います」
レース結果、詳細は下記のとおり。
4月29日、大井競馬場で行われた11R・羽田盃(Jpn1・3歳・ダ1800m)は、横山武史騎乗の1番人気、ナチュラルライズ(牡3・美浦・伊藤圭三)が快勝した。5馬身差の2着に4番人気のナイトオブファイア(牡3・大井・渡邉和雄)、3着に2番人気のジャナドリア(牡3・美浦・武井亮)が入った。勝ちタイムは1:52.1(重)。
直線は独走

単勝1.3倍に支持された横山武史騎乗の1番人気、ナチュラルライズが5馬身差の圧勝でダート三冠の初戦を制した。直線ではあっさりと先頭に立って独走に。後続をあっという間に突き放す快走で力の違いを示した。無敗でここへ臨んだジャナドリアは直線では今ひとつの伸びで、3着に粘るのが精一杯だった。
◇羽田盃とは
3歳馬によるダートG1競走。2024年からはJRA所属馬も参戦可能となった。東京ダービー、ジャパンダートクラシックへと続く三冠路線の初戦に位置付けられており、全国から有力なダート馬が集い、中央、地方の垣根を越えて若駒たちがしのぎを削る。
ナチュラルライズ 5戦4勝
(牡3・美浦・伊藤圭三)
父:キズナ
母:レディマドンナ
母父:Distorted Humor
馬主:吉岡寛行
生産者:グランド牧場
【全着順】
1着 ナチュラルライズ 横山武史
2着 ナイトオブファイア 矢野貴之
3着 ジャナドリア C.ルメール
4着 スマイルマンボ 吉原寛人
5着 アメージング 田辺裕信
6着 ミーヴァトン 町田直希
7着 フレンドローマ 鷹見陸
8着 グランジョルノ 戸崎圭太
9着 ペピタドーロ R.クアトロ
10着 コスタデラルス 櫻井光輔
11着 カセノタイガー 野畑凌
12着 キングオブワールド 安藤洋一
13着 ベクトルマッハ 江里口裕輝
14着 スキャロップ 高野誠毅
15着 バブリングストーン 石川駿介