メジャー初勝利を飾った西郷。(C)Getty Images 激闘の末の快挙だ。 現地時間4月27日、米テキサス州のカール…

メジャー初勝利を飾った西郷。(C)Getty Images

 激闘の末の快挙だ。

 現地時間4月27日、米テキサス州のカールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72)で行われた米女子ゴルフのメジャー初戦・シェブロン選手権最終日で、首位から出た23歳の西郷真央(島津製作所)が通算7アンダーで並んだ5人のプレーオフに突入。1ホール目で優勝を決めた。

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 最終日を最終組で首位タイからスタートした西郷。硬いグリーンと風により全体が伸び悩む中、着実にスコアを伸ばして3バーディ、5ボギーの「75」を叩き出し、通算7アンダーでフィニッシュ。キム・ヒョージュ(韓国)、イン・ルオニン(中国)、アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)、リンディ・ダンカンとの5人プレーオフに持ち込んだ。

 18番で行われたプレーオフ1ホール目で西郷は冴えた。フェアウェイから2オンを狙い、グリーン奥ラフへ。アプローチを1m弱に寄せ、バーディを奪取。他の4人がバーディに失敗し、勝負は決した。

 5人によるプレーオフを制した西郷。そのドラマチックな展開に海外メディアは驚嘆。それとともに、快哉を叫んだ23歳の日本人に対する賛辞を送っている。

 米誌『Sports Illustrated』は「歴史的な5人による激戦を制したサイゴウ」と銘打った記事を掲載。ドラマチックな終盤戦をふまえ、「ライバルたちにミスショットを犯してチャンスを逃した後、サイゴウはメジャーチャンピオンとしてLPGAの伝説に刻まれた」と強調。日本人として同大会を初めて制覇した栄光を称えた。

 また、英衛星放送『Sky Sports』も西郷の勝利を速報。「マオ・サイゴウが混沌とした5人プレーオフを制する」と銘打ったリポート内で、カップのふちを半周して外れるバーディーパットを放ったジュタヌガーンについて「劇的なチップミスを犯した」と指摘。その上で「マオ・サイゴウは素晴らしいフィニッシュで勝利を決めた」と絶賛している。

 名コースで女子ゴルフ史にその名を刻んだ西郷。その反響はしばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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