【ブンデスリーガ】キール 4-3 ボルシアMG(日本時間4月26日/ホルシュタイン・スタディオン)                                                                       …

【ブンデスリーガ】キール 4-3 ボルシアMG(日本時間4月26日/ホルシュタイン・スタディオン)                                                                                                                                                                                                                                                                                 

【映像】スタジアム騒然の劇的AT決勝弾(2:16頃)

 壮絶な乱打戦に終止符を打ったのはこの男だった。キールに所属する町野修斗は3-3で迎えた91分、ゴール前で左足を一閃。この試合2点目で今季10点目が値千金の決勝点となり、スタジアムには大合唱の「マチノ」コールが響き渡った。

 大注目のシーンは、ブンデスリーガ第31節、キールはホームでボルシアMGと対戦。町野と板倉滉による日本人対決は互いに譲らない白熱のシーソーゲームとなったが、3-3の同点で迎えた最終盤で、ホームチームのエースが期待に応える一撃を放った。

 キールの右CKの流れから、ボックス外のMFフィン・ポラスがゴール前に蹴り込むと、これは相手に弾かれたものの、ボールは力なく浮き上がる。これに誰よりも素早く反応した町野は、落下地点に合わせてバックステップを踏むと、ショートバウンドに合わせて左足を一閃。強烈なシュートをニアサイドに突き刺す待望の勝ち越し弾となった。

 その瞬間、現地実況は「マチーーノーーーーーーーーーーー!!」と絶叫。町野自身も感情を爆発させ、ガッツポーズを決めたままピッチを駆け回り、味方と歓喜の抱擁をかわした。すると、スタジアムは「マチノ!マチノ!マチノ!」の大合唱。ホームのサポーターは今季10点目を決めたエースによる勝利を確信するようなゴラッソに酔いしれていた。

 このゴールには日本のファンもSNSでリアクション。「やってくれた...忍者町野、最高!」「町野二桁すげえ!」「なかなか難易度高いで!しかも決勝ゴールで激アツ!!」「ブンデス初年度で10ゴールは凄すぎる」「町野は有能すぎるやろ」「町野大暴れすぎやろ」「代表もスタメン取れるぞ、頑張れ!」と興奮冷めやらない反響が集まっていた。

 町野は結果的に4-3で勝利した試合で、15分に先制点をマーク。その時点で今季9点目となり、ブンデス挑戦1年目の日本人最多記録を更新したが、すぐさまそれを塗り替えて二桁に到達。今季3度目の1試合2得点を挙げ、かつてブンデスで戦った元日本代表・高原直泰、香川真司、岡崎慎司に次ぐ4人目の「ブンデスリーガで10得点」を成し遂げた。

 キールは今節開始前に降格圏の最下位に沈んでいたものの、9位のボルシアMGを相手に勝ち点3を獲得したことで暫定17位に浮上。残り5試合での残留に望みを繋いだ。
(ABEMA/ブンデスリーガ)