ハイスコアリングオフェンス同士の開幕戦に今夏クリス・ポールを獲得し、ジェームズ・ハーデンとの超強力『ワンツー・パンチ』を得たロケッツ。チームを率いるヘッドコーチのマイク・ダントーニが、10月17日の開幕戦で対戦するウォリアーズに、強烈なメッ…

ハイスコアリングオフェンス同士の開幕戦に

今夏クリス・ポールを獲得し、ジェームズ・ハーデンとの超強力『ワンツー・パンチ』を得たロケッツ。チームを率いるヘッドコーチのマイク・ダントーニが、10月17日の開幕戦で対戦するウォリアーズに、強烈なメッセージを送った。

ダントーニは『ESPN』の取材を受けた際、「ウォリアーズを止められるチームはない。それは無理だ。しかし、彼らも我々を止められない。面白い試合になるだろう」とコメント。まだ新チームを作っている時期だが、よほどの自信がなければ言えないセリフだ。

昨シーズンの1試合平均得点でリーグ1位(ウォリアーズ/115.9)と2位(ロケッツ/115.3)のチームによる開幕戦は見応え十分。3ポイントシュート成功数でリーグ1位(1181本)の数字を記録したロケッツが、もし開幕戦でスモール・ラインナップを採用すれば、昨シーズンのシックスマン賞に輝いたエリック・ゴードンが、ポール、ハーデンと一緒にコートに立ち、ビッグマンにはシュート力に定評のあるライアン・アンダーソンが起用されるだろう。

3ポイントシュート成功数で昨シーズンは4位(982本)に終わったウォリアーズは、ケビン・デュラントとの連携が十分に機能していなかった序盤戦の影響で年間1000本の3ポイントシュート成功数を下回ったが、2年目の今シーズンは開幕からエンジン全開のパフォーマンスを見せるに違いない。

ロケッツの課題に挙げられているディフェンスは、正直に言って未知数な部分が多い。プレシーズンではリーグ最少失点(82.0)を記録してはいるものの、このデータは参考にならない。守備に優れるポールの加入は大きいが、今のロケッツのロスターを見る限り、他に守備に秀でている選手は見当たらない。

だが、ダントーニのコメントから察するに、ロケッツは開幕戦でハイスコアリング合戦に持ち込もうとしているのだろう。相手の攻撃を防ぎきれないのであれば、打ち勝つというシンプルな戦術が機能すると確信しているからだ。

もちろん、優勝を狙うには守備の改善が欠かせない。だがまずは、開幕戦で王者の出鼻を挫こうというロケッツの意識も見て取れる。どちらが攻め勝つにしても、開幕戦から激戦になるのは間違いない。