◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(24日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(パ…

渋野日向子は後半に耐え切れず初日「73」。悔しさをにじませた

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(24日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)

ドロップゾーンに向かう姿に、悔しさがあふれた。後半3番(パー3)、渋野日向子のダフリ気味のティショットは左サイドの池に落ちた。約3mパットを沈めてボギーで抑えつつも、直前に悪く傾いた流れを断ち切れなかったのが痛い。2番ではバンカーからの2打目がアゴに当たったのをきっかけにダブルボギーを喫していた。「ダボはやらないようにと思っていた中でやってしまった。メンタル的にきつかった」と苦しい終盤を過ごした。

6911yd設定のロングコース。スタートの10番で1Wショットがフェアウェイを転がり、2打目をピンそば1mにつけてバーディ発進を決めた。4mのパーパットを残した11番はナイスパットでボギーを回避。15番ではグリーン左奥からショートサイドへのアプローチを1mに寄せるなど、「前半は耐えながら良いゴルフができた」と思える内容だった。

ホールが進むにつれてショットの精度が低下

痛恨のダブルボギーが、後半1番のバーディで2アンダーにした後だったからこそ、「流れが変わってしまってすごく残念」と悔やむ。その後は4番(パー5)で3mを決め3つ目のバーディを奪いながら、続く5番で再びボギー。第1打を高い木がそびえる右ラフに曲げ、2打目で難しいショットを強いられた。

開幕前日までに雨水をたっぷり吸いこんだ18ホールでは、2打目以降も長いクラブを持たされる。タフな状況を加味しても、渋野は「コース(の難しさが原因)というよりは、ショットが後半につれてボロボロだったのでチャンスも少なかった」と振り返る。「グリーンに乗る回数も少なかったので、後半のこういう結果になってもおかしくない」。パーオンに成功したのは18ホールで10回。「左のミスが多かった。ドライバーは途中まで良かったが、アイアン(ショットの悪さ)につられて良くなくなっていった」と内容への評価は低かった。

2日目の巻き返しを誓った

「やっぱりアンダーパーを出したかったので、この結果は不満足」と、1オーバー「73」での滑り出しに唇をかむ。「いつも通りスロースターターだなと思います」。今季の米ツアー(ストローク戦)では今大会を含めて出場6試合で初日オーバーパーは5回目だ。

「あしたはアンダーパーで回って、しっかり予選通過できるように頑張ります」と必死に顔を上げて練習へ。昨年大会は第1ラウンド「76」の後に第2ラウンドで「69」。再び、巻き返したい。(テキサス州ザ・ウッドランズ/桂川洋一)