本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。 今週の重賞競走は土曜日に青葉賞(GII)、日曜日にフローラS(GII)とマイラーズカップ(GII)が行われます。その中から京都競…
本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に青葉賞(GII)、日曜日にフローラS(GII)とマイラーズカップ(GII)が行われます。その中から京都競馬場で行われるマイラーズCを取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年のマイラーズCでの前走クラス別成績を見ていきます。過去10年のマイラーズCでは前走で重賞に出走していた馬が8勝2着7回3着8回と良績を残しています。データ対象のマイラーズCはすべてGIIで開催されていますので、前走で重賞の流れを経験していることがアドバンテージになっていると言えるかもしれません。
一方、前走がオープン特別以下だった馬は2勝2着3回3着2回。好走する可能性はゼロではありませんが、前走の人気には注意が必要です。前走オープン特別以下から馬券に絡んだ馬は、すべて前走で5番人気以内の支持を集めていました。データ対象のマイラーズCに比べると格下になるオープン特別以下で、多くの支持を集められていない馬は実績が物足りず、能力的にも劣るため重賞メンバーが相手では通用していないと考えられます。
続いては、過去10年のマイラーズCにおける所属別成績です。過去10年のマイラーズCでは関西馬が8勝2着10回3着9回と圧倒しています。データ対象のマイラーズCは京都と阪神で開催されており、いわば関西馬のホームとも言える競馬場。輸送の負担も関東馬に比べれば少ないですし、フレッシュな状態でレースに挑めていることが好結果につながっている要因と言えそうです。
関東馬は2勝3着1回と大苦戦。3着以内に好走したのは23年シュネルマイスター、17年のイスラボニータとヤングマンパワー。この3頭は重賞を2勝以上していた馬。重賞で2勝以上を挙げているのは能力の高い証拠と言えます。関東馬については重賞で勝ち負けできることをすでに証明していることが好走するための条件になりそうです。
それでは早速ですが、今週のマイラーズCでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆条件好転での変わり身に期待
ジュンブロッサム
昨年は6月の水無月S(3勝クラス)を勝ち上がりオープン入りを決めると、次走の関屋記念(GIII)で3着と好走。続く、富士S(GII)で重賞勝ちと充実したシーズンとなった本馬。その富士SではソウルラッシュやセリフォスなどGIでの好走歴のある馬も出ており、そこで勝利したのは本馬の能力の高さがあってこそ。
その後はマイルCS(GI)、東京新聞杯(GIII)ともに10着に大敗。しかし、マイルCSではスタートで出遅れ。距離ロスを抑える競馬で直線ではあえて内を狙うも外伸びの馬場であったこともあり追い上げ切れず。前走の東京新聞杯は上がりの速い競馬になり、斤量59キロが想像以上の負担になったことが敗因と考えられます。今回は斤量58キロでの出走になりますし、道中で前との差が広がりにくい少頭数になるのもプラス材料。決め手の鋭さは十分ですし、持ち味を活かすことができれば一変して不思議はありません。
セオ
今季は京都金杯(GIII)で4着、東京新聞杯で6着、六甲S(L)で4着と馬券に絡めていません。しかし、勝ち馬との差は僅かでしたし、東京新聞杯や六甲Sは速い上がりが求められる馬場や流れの中での結果。展開がかみ合えば違った結果になった可能性もあります。
3走前の京都金杯では2着馬ウォーターリヒトが次走で重賞制覇。3着馬のロジリオンは次走のオープン特別で優勝しており、レベルの高いメンバーを相手に4着に入ったのは評価していいのではないでしょうか。今回のマイラーズCは京都の開幕週が舞台となります。本馬は先行力に長けたタイプですので良好な馬場状態が見込めるのはプラス材料でしょうし、前が残る馬場や展開になれば上位争いのチャンスがありそうです。
ニホンピロキーフ
前走の六甲Sは1番人気での出走でしたが7着と期待に応えられず。直線に向くまでの手応えは十分にありそうでしたが、直線で仕掛けられてからの伸び脚が案外。レース後のコメントでは阪神が合わない可能性を指摘していましたし、コース適性が敗因のひとつかもしれません。
本馬はこれまでに4勝を挙げていますが、京都と小倉でしか勝っていません。直線に急坂が設けられている阪神では5戦して新馬戦での3着があるだけです。ここまでの戦績からどちらかと言えば直線が平坦に近いコースの方が適性はあるのかもしれません。ですので、今回の京都への条件替わりは大きなプラス材料と言えます。京都の芝1600mで行われた昨年のマイラーズCでも3着と結果を残していますし、適性や実績のある舞台で見直す手もありそうです。