2年目内野手の伊藤が大きな仕事をやってのけた(C)産経新聞社 ヤクルトは20日の巨人戦(神宮)に延長10回、劇的なサヨナ…

2年目内野手の伊藤が大きな仕事をやってのけた(C)産経新聞社

 ヤクルトは20日の巨人戦(神宮)に延長10回、劇的なサヨナラ勝ちで3-2と勝利、連敗を5で止めた。ニューヒーローも話題を呼んでいる。

 先発したピーター・ランバートは6回を8安打8三振2失点と粘投。打っては「3番・三塁」で先発出場した茂木栄五郎が初回にカイル・ケラーから1号2ランをマーク。茂木にとっては移籍初アーチとなった。救援も無失点リレーを続け、さらなる打線の援護を待つ。

【動画】この打撃を待っていた!ヤクルト茂木が移籍後、初アーチを放ったシーン

 迎えた2-2の10回2死二、三塁の好機。この日、6回の代走から途中出場でプロ初安打を放っていた2年目内野手の伊藤琉偉が6番手、戸田懐生の2球目のスライダーを捉え、左翼フェンス直撃のサヨナラ打を放った。

 ベンチから飛び出すナインたち。歓喜のウォーターシャワーを浴びた伊藤はお立ち台で「自分はムネさん(村上)だったり、和郁さん(丸山)の代わりで、自分が代わりになれるかわからなかったんですけど、なんとかチームに貢献できるようにと思って打席に入りました!」とチームに怪我人が相次いでいる状況も受けて、強い気持ちで打席に入ったと語った。

 伊藤は8回の安打が自身のプロ初安打、また守備でも2-2の10回一死、泉口友汰の二遊間を抜けそうな当たりをダイビングキャッチ。正確なスローイングでアウトを奪う好守を見せた。これには敵将の阿部慎之助監督も"あれ捕られたら、仕方ねえな"と言わんばかりの苦笑いするシーンが中継カメラに映し出された。

 この日は伊藤のプレーばかりか、両軍ともに好プレーが続出。これぞ、プロといえる見応えのある試合ともなった。

 またプロ初ヒット、サヨナラ打をマークとニューヒーローとなった伊藤といえば異色の経歴も注目されている。

 群馬県出身。東農大二高から大学へ進んだが、中退。一時は野球を離れ、地元の居酒屋でアルバイトをしていたが、草野球に誘われ、野球の楽しさを再確認。その後、独立リーグのBC・新潟で1年間プレー。23年ドラフト5位で入団した。

 当初から遊撃ポジションの高い守備力は評価されており、あとは打撃と見られていたが、この試合で力強さを見せたことで今後、活躍の場所が増えそうだ。

 チームは16試合を終え、DeNAと並び、5位ともがいている。村上、丸山、塩見と故障者が多く苦しい戦いが続くが、それでも希望はある。そう思わせた20日のゲームだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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