21日(現地時間20日)米・ラスベガスで開催されたWWE最大の祭典「レッスルマニア41」において、日本が世界に誇るイヨ・スカイが女子ロイヤルランブル覇者のビアンカ・ベレア、そして前王者リア・リプリーとの女子世界選手権トリプルスレットマッチ…

 21日(現地時間20日)米・ラスベガスで開催されたWWE最大の祭典「レッスルマニア41」において、日本が世界に誇るイヨ・スカイが女子ロイヤルランブル覇者のビアンカ・ベレア、そして前王者リア・リプリーとの女子世界選手権トリプルスレットマッチに見事勝利して日本人女子としては初となるレッスルマニアでの勝利で王座の防衛に成功した。3年連続、さらに2年連続チャンピオンとして出場した今大会。昨年は因縁の相手・ベイリーを相手に悔し涙をのんだイヨだが、その悔しさを会心の勝利で晴らして見せた。また、イヨの勝利にアリーナに詰め掛けた6万人のWWEユニバース(ファンの総称)が熱狂した。

【画像】美しい弧を描いたイヨのムーンサルト

 人気、実力ともにWWE女子戦線を代表する3人の対戦となったこの試合。序盤から目まぐるしい攻防が展開されたが、試合終盤、リアの肩に担がれた状態からコーナーポストに叩きつけられたイヨは大ダメージを負ってしまう。

 しかし、イヨは冷静だった。大きなダメージを負ったものの、残る二人の戦況を見守りつつ虎視眈々とチャンスをうかがうと、リング中央でビアンカが得意技のKODをリアに決め、カバーに入ったところで、突如、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイがこの日一番美しい弧を描いたムーンサルトでビアンカとリアに降り注いだ。イヨがビアンカをカバーすると、場内は熱狂のカウント3コール。レフェリーが3度マットを叩き、イヨの勝利を告げるゴングが鳴り響くと、会場は熱狂に包まれた。

 昨年4月の「レッスルマニア40」で王者として臨むも、ベイリーに敗れて王座を陥落したイヨだったが、会心の勝利でベルトを右手で掲げると、レフェリーに左手を持ち上げられるようにして万感の勝ち名乗りを受けた。日本のマットでもWWEでもグランドスラムを達成しているイヨ。これからの活躍からさらに目が離せない。(ABEMA/WWE『レッスルマニア』)