アメリカ・ラスベガスで現地時間19日、20日に開催されるWWE最大の祭典「レッスルマニア41」に日本が世界に誇るイヨ・…
アメリカ・ラスベガスで現地時間19日、20日に開催されるWWE最大の祭典「レッスルマニア41」に日本が世界に誇るイヨ・スカイが3年連続、さらに2年連続チャンピンとして出場する。イヨは女子ロイヤルランブル覇者のビアンカ・ブレア、そして前王者リア・リプリーとのトリプルスレットマッチに臨む。そんな大一番を控えたイヨに話を聞いた。
「世界中の人が見て、世界最高峰であり、世界最高の舞台で…私もこのためにプロレスを続けてきた。このために生きてきたといっても過言ではない大一番。ワクワクと緊張が入り混じっている」
率直な心境を明かしたイヨは、ここまでの道のりを振り返ってさらに続ける。
「感無量。そこにたどり着くまでに周りの人のサポートが、自分が頑張るために家族や友人のサポートがあって。渡米してずっと一人暮らししているので、何をするにも大変。その中で毎日ツアー、巡業、全米各地を回って移動して…移動も自分でやらないといけない。渡米してすぐは生きているだけでも大変だった。その中でちょっとずつ積み上げていって…」
その成果がWWEユニバースに認められ、3年連続レッスルマニア出場、さらに2年連続チャンピオンとしての出場となるが「王者として最高の花道を歩ける。周りのみんな、ユニバース(WWEファンの総称)、友人、家族、すべてに感謝して日本を代表して花道を歩かせていただきます」と最高の舞台に思いをはせる。
昨年のレッスルマニアまでイヨは悪のユニット“ダメージCTRL”で出場。しかし今年はベビーターンを経て、“大ブーイングを大歓声に変えて”の出場となる。フェイスターンについてイヨは「きっかけはない(笑)」と答えた。
「ダメージCTRLは悪だった。もちろんベイリーを追放して…悪いですよね。それが徐々にユニバースからの声援が徐々に増えて行って、気づいたら“ベビーフェイス”に。少しずつファンの指示を受けていった結果、そちらに動いていったという感じです」
今ではアメリカを出て海外の行く先々で「イヨ・チャント」が巻き起こる人気ぶりだが、「ビックリです。そこまで(の人気)とは思っていなかったので…明確にベビーフェイスです(笑)。悪を捨てましたという描写が無かった中で、こんなにイヨと言ってもらえるのは驚きでした」とイヨ。世界各国でこれだけ多くの支持を集めることについて「女子代表、日本代表というのもあるけど、アジア代表というのを心に持っている。何より(自分自身が)試合を楽しんでいるところがある。WWEが好きで見に来ている。WWEが楽しいから来ている。『私もそれを楽しい』と見せれば、一緒に盛り上がってくれると感じている。ヒールだとそれが表現しづらかったが、いまは本当に心からナチュラルにやっている感じです」と笑顔を見せる。
昨年のレッスルマニアではシングルで因縁のベイリーと激突。そして今年はビアンカ・ベレア、リア・リプリーという2大巨頭。2年続けて女子のトップと闘うことについては「物凄い注目カード。もちろん昨年もですが、今年はトリプルスレットになっているところも変化がある。“悪と善”だけじゃない違う戦いになってくるので、面白さと難しさが入り混じっている」と展望を語る一方で「そのリア・リプリーからタイトルを奪いウィメンズ・ワールドチャンピオンに輝いた。あの最強のリア・リプリーが負けるわけないと思っているところをひっくり返した。この最高の舞台で、楽しさとビックリを届けるために全力を尽くします」と並々ならぬ意気込みも。
そんなイヨがお勧めするWWEの観方、楽しみ方は実にシンプルだった。
「声を出すこと。誰でもどっちでも(ブーイングでも歓声でも)いいから声を出すと言っているうちに楽しくなる。周りの人たちも物凄い声で叫んでいる。気づいたら楽しくなっている。映像を通して物を届けることに関してWWEは超一流。映像というコンテンツを通して、臨場感を楽しんでほしい」
リア・リプリーを撃破してWWE女子世界王座を奪取し、女子グランドスラムを達成したイヨ・スカイ。記憶にも記録にも残る戦いぶりでファンを魅了し続ける日本が世界に誇るスターが、年間最大の祭典「レッスルマニア」でどのような大暴れを見せてくれるのか期待したい。