◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 2日目(18日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)…

山下美夢有は午前中にスコアを伸ばして上位へ

◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 2日目(18日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)

山裾にひろがるエルカバレロCCはグリーンのアンジュレーションが激しい。クラブハウス前の練習施設も同じで、山下美夢有は開幕前から長い時間をショートゲームエリアで過ごした。「やっぱり違うなと思いますね。日本の練習環境もすごく良いけれど、米国は傾斜なんかが全然違う」。新天地での努力の成果は、この日もさっそく披露された。

スコアを2つ伸ばして迎えた16番(パー5)、グリーン手前から約30ydの3打目をロブショット気味に上げて、カップに沈めた。「イメージ通りに入ってくれて良かった」というイーグルで勢いづき、後半アウトは1番(パー5)でピン奥から6mを流しこんだのをきっかけに4バーディ(1ボギー)。「ショットもきのうより安定して、パットもアプローチもスコアに繋がってくれて良かった」と手応えを口にした。

ショットが安定

1イーグル7バーディ、2ボギーの「65」は、2023年の日本開催「TOTOジャパンクラシック」第3ラウンドの「66」を更新する米ツアー自己ベスト。4アンダー23位から、ホールアウト時点で首位と1打差の通算11アンダー2位と急浮上に成功した。

同伴競技者たちにパワーで劣ろうが、「私よりも飛ぶ選手がほとんどですけど、それはもう分かっている」と我が道を行く。その戦いを繰り返しながら、「ただ(米ツアーのコースは)傾斜も強いので、ショットが安定しても、(あらゆる)技術もないとバーディには繋がらない」と一打のバリエーションを増やそうと必死だ。

パッティングも安定

今季初の予選落ちを喫した3月末の「フォード選手権」からしっかりと立て直し。あらゆるプロスポーツをはじめとしたリフレッシュ材料や、誘惑も多いロサンゼルスでも、「いまはゴルフで頭がいっぱい。観光? そういう気持ちになれば行きたいと思いますけど、今はとりあえず、そうなっていないので(笑)」と、ゴルフ場でたくさんの時間を割くルーキーシーズンが楽しい。

米ツアーのタレント選手らと優勝争いへ

「きょうの内容は良かった。伸ばし合いの戦いなので、もっとあした頑張りたい」。上位には12アンダーにいるミンジー・リー(オーストラリア)をはじめとしたメジャーチャンピオンも。週末、ビッグネームたちと優勝争いだ。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)